ECB、賃金の伸び正常化を確信 利下げに道=レーン専務理事

[フランクフルト 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は25日、賃金の伸びが正常な水準に戻りつつあると確信を深めており、利下げへの道が開ける可能性があると述べた。

レーン氏はポッドキャストで、賃金の伸びが正常な水準に戻ることを確認しなければならないが、「その軌道に乗っていると確信している」と言及。賃金の伸びが鈍化し、インフレ率が予想通りに2%とする目標に戻りつつあるとの確信が得られれば、ECBは利下げについて討議し始めることができると語った。

市場は現在、ECBは6月か7月に利下げに着手すると予想。年内の合計の利下げ幅は0.9%ポイントになると予想されている。

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