必見!胸熱フラショーで感動のタイムスリップ

1937年にスタートし65年続いたコダックフラショーを覚えている方はどのくらいいるだろう。私は2000年になる年に移住しているのに、コダックフラショーを見たことがない。あの当時、駆け出しのコーディネーターでコダックフラショーのことは知っていたけれど、ハワイの文化や歴史に疎く、日々の撮影に忙殺され、見に行ってみようなんて露ほども思わなかった気がします。ショーが終了する2002年に、そんなニュースを見たのは覚えていても、遠い記憶。時折アンティークショップで見るコダックフラショーの絵葉書を手に取り、一度見てみたかったなあなんて、知らないが故の無知さでふんわりと思うだけ。
そんな私にも20年の時が経ち、少しだけハワイの知識が増え、コーディネートする仕事や分野も多岐に渡り、文化的な思考や歴史的背景などを見聞きして学び、住んでいるからこその肌感も足され、ハワイが持つ魅力に敬意を持って接することができるようになってきました。

2024年2月15日、コダックフラショーが現代風にアレンジを加え「キロハナ・フラショー」として復活。これは行かねばと、日本から来ているフラ愛好家の友人と出かけてきました。
毎週日曜から水曜日までの開催で、場所は以前と変わらずワイキキシェル隣接の野外劇場。この日はパパコレアというハワイアンの居住区に住むクプナ(シニア)の皆さんが来ていて、ラウハラハットにアロハシャツやムームーなどでドレスアップした姿も見かけました。きっとコダックフラショーを見たことがある人たちなのでしょう。開演前からクプナたちのわくわく感がこちらにも伝わってきて、それがなんともいい気分にさせてくれる。

カヒコ(古典)フラからはじまり、野外に響くイプの音と歌声、そして踊り手の神妙な顔つきは、ぎゅっと観覧客の心を掴みます。会場にはハワイ古来種の植物が植えられ、踊り手も歴史あるフラショーに出演するのは背筋が伸びる思いなのかもしれない。
メリーモナークの司会も務めるキモ・カホアノさんがMCをしながら紡ぐフラショーはアウアナ(現代)フラ、観客参加のフラレッスンなども入れてたっぷり1時間のショー。

© ハワイ州観光局