となみ野ガイド10代続々 4月のチューリップフェアで案内 「多くの人に魅力伝えたい」

チューリップの勉強会に参加する(右から)高木さん、馬淵さん、干場さん=砺波市のチューリップ四季彩館

 砺波市観光ボランティアグループ「となみ野ガイド」に10代の男女が昨年から続々と入会している。生まれ育った大好きな砺波の魅力を多くの人に伝え、砺波ファンになってもらいたいとの思いからで、市観光協会によると、中高年中心の会で10代会員は初めてという。新戦力の若者らは4月23日に開幕するとなみチューリップフェア(富山新聞社後援)での案内に向け、意気込みを新たにしている。

 今年入会したのは、砺波高から県立大に進学する高木晴音(はると)さん(18)=野村島=で、昨年入会の国際大附属高2年の馬淵陽菜さん(17)=堀内=と干場杏菜さん(17)=深江=と合わせ3人となった。

 3人は砺波市の広報となみを見てそれぞれ入会を希望し、高木さんは「幼い頃からいろいろと調べて人に話すのが好きで、趣味を公に還元できればうれしい」と述べた。馬淵さんは「高校で富山の観光を学び、実際にガイドを体験することで誘客策が分かると思った」、友人の干場さんは「英語を使って案内し、外国人と話す機会をつくりたい」とそれぞれ動機を話した。

 3人は25日に砺波市のチューリップ四季彩館で開かれた勉強会に参加し、他の会員ら9人とともに嶋田武明係長の説明に耳を傾け、熱心にメモを取りながらチューリップの生態や栽培方法、チューリップ球根出荷量日本一を誇る砺波市の歴史などチューリップに関する知識を深めた。

 馬淵さん、干場さんの2人は1年間の活動を通じて「砺波の魅力を再認識した。もっと魅力を知ってたくさんの人に発信して知ってもらいたい」と話した。高木さんは「自分がまず砺波が楽しいと思うと、おのずと周りの方も楽しいと分かる。砺波の良さを多くの人に知ってもらいたい」と意気込みを語った。

 となみ野ガイドには今年に入り、高木さん以外に40~70代と幅広い世代の8人が入会し、会員は39人となった。小竹勝則会長は続々と入会する10代会員について「うれしい。若者の目線で若い人に案内してもらい、砺波の魅力を伝えてほしい」と期待を寄せた。

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