「江の島エスカー」キャッシュレス対応へ 交通系ICカードも利用可 チケット行列解消で円滑化

江の島エスカーのキャッシュレス対応ゲートを視察する鈴木市長=25日、藤沢市江の島

 神奈川県藤沢市江の島の江島神社入り口と頂上部の江の島サムエル・コッキング苑を結ぶ「江の島エスカー」(3区間、全長106メートル)にキャッシュレス対応ゲートが整備され、25日から運用を開始した。限られた動線に観光客が集中する「ボトルネック」を解消し、島内の移動を円滑化する取り組みの一環。

 従来、エスカー乗り場周辺は、入り口に配置されたスタッフが利用者のチケットを一つ一つ目視で確認していた。このため、通過に時間がかかり、混雑時には発券機や窓口でのチケット購入待ちで多い時には100人近くの行列ができ、頂上部にたどり着くまで30分~1時間近くのタイムロスが生じていた。

 新設されたゲートは、キャッシュレス自動発券機で販売するQRコード付き紙券や小田急電鉄のアプリ「EMot(エモット)」などで購入できる電子チケットに対応。4月1日からは交通系ICカードも利用できる。

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