ハイブリッド型漁船、北太平洋へ 新造船「第18正進丸」出港/八戸

大漁旗をなびかせて出港する第18正進丸と見送りの関係者ら=25日、八戸港

 八戸市の漁業会社「丸吉」(川村嘉朗社長)所有の新造船「第18正進丸」が25日、北太平洋の天皇海山海域で底刺し網漁業を行うため、八戸港を出発した。国内で唯一、イカ釣り漁業と底刺し網漁業を同時に操業できる漁船。関係者は「まずは安全航海で頑張りたい」と意気込んでいる。

 第18正進丸は、同社の大型底刺し網船「第88正進丸」の老朽化に伴って建造。複数漁業に対応可能な「ハイブリッド型」で、底刺し網でキンメダイなどの深海魚を漁獲するだけでなく、同海域に生息するムラサキイカなどの漁獲も可能。今回の操業では、イカの盛漁期と時期がずれることから、底刺し網漁業に専念する。6月上旬ごろ同港へ帰港し、水揚げの予定。

 25日は、水産関係者や乗組員の家族らが岸壁に集まり、安全な航海を祈った。

 関川忠義漁労長は取材に「まだ操作に不慣れな部分もあるが、まずは安全第一。気をつけながら頑張ってきたい」と話していた。

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