富山県上市町に香り文化発信の新拠点 滑川のアロマ会社4月末に直営店 、森林体験やワークショップも

関係者を招いた内覧会。オープンは4月末を予定する

 県産樹木を使ったエッセンシャルオイル(精油)を生産する「プロジェクトデザイン」(富山県滑川市)のアロマセレクト事業部は、4月末に上市町広野に初の直営店をオープンする。生産・販売拠点としてだけでなく、森の魅力を発信するワークショップも開く。同社は25日、関係者向け内覧会を開いた。

 プロジェクトデザインは2014年にアロマセレクト事業をスタート。「香り文化」推進プロジェクトと銘打ち、立山山麓森林組合上市支所(上市町湯上野)内の工場で、県産材の間伐材や未利用材を使った生産に取り組み10年目を迎える。白萩地域山村活性化協議会の地元産樹木を使った精油開発なども行い、天然成分100%の癒やしの香りが人気を集める。

 直営店の開設場所は、剱岳と富山湾を望める上市らしい景色が広がるとして同町広野にした。倉庫や作業場として使われていた建物を取得し、昨夏から改修を進めた。抽出工房を湯上野の工場から移転。商品は精油やアロマスプレー、ボディーオイルなどフルラインアップでそろえ、香り文化を発信する新拠点とする。

 福井千寿子マネジャーは「上市町の樹木の香りをブレンドした『上市の香り』の開発に取り組む。里山活性化の一翼を担い、森林体験や木工など森づくりに関わりたい人たちのために間口を広げたい」と話した。内覧会はオープン前まで行う。

剱岳と富山湾を望む地にオープンする初の直営店を紹介する福井マネジャー
精油商品はフルラインナップでそろえる
関係者を招いた内覧会。オープンは4月末を予定する
生産・販売拠点やワークショップ会場として活用する初の直営店の内覧会
関係者を招いた内覧会。オープンは4月末を予定する

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