【新NISA】一般口座、特定口座どちらを選べばいい? NISA口座開設でつまずきやすいポイント4つ

新NISAを始めてみようと思ったものの…意外とつまずくことが多いのが、口座開設です。

「言葉が難解で、どうしたらいいかわからない」「何を選べばいいかわからず、先に進めない」という声もよく聞きます。

そこで、NISA口座を開設する際によくあるつまずきポイント4つと、そのクリア法を解説します。


1. 手続きは「インターネット」と「郵送」どちらがいい?

証券会社の口座開設の手続きは、「ネット」か「郵送」でできるケースが多いです。この時点から、「さて、どちらがいいのだろう…」と、一旦手続きの手を止めてしまう人もいます。

少しでも早く口座開設をしたい人は、断然「ネット」がよいでしょう。すべての手続きをネット上で完結できるケースが多く、手間が省けるうえ、金融機関やタイミングにもよりますが、最短で2~3日ほどで口座開設ができることもあります。

一方で、「郵送」では、証券会社との書類のやりとりのタイムラグがあるため、少々時間がかかります。

「ネット証券」を利用する方なら、今後ネットで投資をすることになるため、ネットから口座開設をして慣れておくといいでしょう。ただし、ネットの場合は「ユーザーネーム」や「ID」などが発行された際に、メモをしておくことが大切です。自分で設定した「パスワード」も、忘れないようにしましょう。

●結論

急ぐなら「ネット」での手続きがおすすめ。

2.「一般口座」「特定口座」どれを選ぶ?

証券会社の口座開設をする際には、耳慣れない言葉が出て面食らう場面が多々あります。

その代表的なものが、「一般口座」「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」という、3つの口座を選ぶ場面です。

「自分はNISA口座しか使わないのに、何この知らない口座たち…」と思うかもしれませんが、この中から1つを選ぶ作業は必要です。なぜなら、NISA以外の口座で取引した際には利益が出たら税金を支払う必要があり、その税金関係の手続きをどうするか、事前に選ばなくてはならないからです。

初心者の方におすすめなのは「特定口座(源泉徴収あり)」です。これなら、証券会社で税金の申告や手続きをしてもらえるので便利です。それ以外の2つは確定申告を必要があるため、初心者の方には手間がかかると思います。さまざまな投資経験を積んだ後に、また考え直すときがくるかもしれませんが、まずは特定口座(源泉徴収あり)がよいでしょう。

●結論

初心者なら「特定口座(源泉徴収あり)を選ぶ。

3. 「配当金の受け取り方法」は?

配当金の受け取り方法についても、聞かれるはずです。「株式数比例配分方式」「登録配当金受領口座方式」「配当金受領証方式」「個別銘柄指定方式」といった選択肢があります。

「漢字がずらっと並んで、何がなにやら…」状態かと思いますが、ぜひ選びたいのが「株式数比例配分方式」です。

これなら、配当金が出たら、自動的に証券会社の口座に振り込まれます。NISA口座の場合は、配当金からも税金が差し引かれることなく、配当金が丸ごと受け取れます。

ちなみに他の3つの場合は、せっかくNISA口座で投資をしていても、配当金を受け取るときに約20%の税金が差し引かれてしまうのでもったいないです。「配当金受領証方式」だと、自宅に郵送された用紙を金融機関に持っていく必要があるので、何かと面倒だと思います。

●結論

「株式数比例配分方式」を選ぶ。

4. 投資資金はどこから入れる?

やっと証券会社の口座開設ができたかなと思っても、次に戸惑うケースが多いのが「どうやってお金を入れるのか問題」です。

「証券会社のキャッシュカードがないし、どうやってお金を入れるの?」と困惑する声もよく聞きます。

一般的な方法としては、証券会社が提携銀行をいくつか用意しており、その中に自分の銀行口座があれば、無料で資金を移す方法です(その際には、自分の銀行口座で“ネットバンキング”を使用するので、銀行口座のネットバンキングが使えるようにしておきましょう)。

または、証券会社の指定口座に、自分の銀行口座から振り込む方法もあります。でもその際に、振込手数料がかかるともったいないですよね。他の銀行へ手数料無料で振込ができるネット銀行の口座を、一つ持っておくと便利です。

●結論

証券会社提携の自分の銀行口座からネットバンキングで移動させるか(→提携の銀行口座があればこちらがおすすめ)、証券会社指定の口座に振り込む。

舞台は整った、あとは始めるだけ!

NISAで投資を始めるには、さまざまな関門がありますが、その大きな関門が上記の「口座開設」と「入金」です。

それさえクリアできれば、舞台は整いました。あとは、銘柄を選んで購入するのみ!

「NISAを始めてみたい」と思ったら、ぜひがんばって、まずはここまでたどりつきたいですね。

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