大阪駅近の新劇場「あそこはどうなってる?」疑問をチェック

JR大阪駅横に新しく誕生する複合施設「JPタワー大阪」(大阪市北区)内に、3月27日から開館する劇場「SkyシアターMBS」。Lmaga.jpでは2月の内覧会をもとに、その客席やバックヤードを詳しく紹介し、大きな反響を呼んだが、その一方でSNSでは「◯◯はどうなってるの?」という声がチラホラ。そこであらためて、その疑問点をことごとくチェックしてきた。

3月27日開場の「SkyシアターMBS」(大阪市北区)

【疑問1】無料のロッカーはあるの?

大型のロッカーが多めに設置されている

大きな荷物があるだけでなく、上着や荷物を「絶対床に置きたくない」という人にとって欠かせないのがコインロッカー。しかもそれが、使用後は100円が戻って来るタイプであれば万々歳だ。SkyシアターMBSでは、1階ロビーの両サイドに、合わせて約50個のロッカーがあることを確認。もちろん100円が戻るものだ。しかもスーツケースで遠征してくる人が少なくないことを考慮し、大型のロッカーが多めに設置されているのが、ほかの劇場にはあまりない特色だろう。ただしこれでも、公演によっては満杯になる可能性は高いので、ロッカーを使いたい場合は早めに来場するのが吉だ。

【疑問2】トイレのパウダーコーナーは?

荷物を起きやすいゆったり仕様のパウダーコーナー

1階の女性化粧室は、個室数27と数は多め。しかし個室が多くても、手を洗ったり、メイク直しに重宝する「パウダーコーナー」が狭くて、無駄に混雑する・・・というケースもある。しかしそこもやっぱり抜かりなく、手を洗うスペースはシンク間の距離が広めに取られて、荷物を起きやすいゆったり仕様。そしてパウダーコーナーは、トイレに並ぶ列のじゃまにならないよう、別室のようなレイアウトになっている。5~6人ぐらいなら一度に利用可能な上、鏡の下には荷物をかけるフックまで! これで「推し」の公演には、万全のメイクでのぞみたいという人も安心!

【疑問3】2階席の手すり、本当に妨げにならない?

細くて黒くて目立ちにくい鉄棒が採用された2階席最前列の手すり

転落防止のために手すりを付けなきゃいけないのはわかるけど、こんなに太かったら前のめりにならなきゃ舞台が見えない、なんてことありますよね? それを見越して、2階席最前列の手すりは、細くて黒くて目立ちにくい鉄棒を採用。画像はできるだけ、実際の見え方に近い撮り方をしてみたが、小さい子どもでなければ、舞台と手すりの目線が重なることは、まずないだろう。そして階段を降りたはずみで、前につんのめりやすい通路部分だけは、手すりを高めの物に。安全対策もバッチリとは言えるが、最前列の人は、カーテンコールでスタンディングオベーションをする際に、ちょっと気をつけた方がいいかもしれない。

【疑問4】ロビーの居心地は良くなりそう?

カフェスペースのメニュー

カフェスペースが設けられているのは既報の通り。公開されたメニューはソフトドリンクだけでなく、ビールやハイボール、ワインなどのアルコール類も提供。2種類のサンドイッチなどの軽食もあるほか、公演によってはオリジナルメニューを用意することも検討しているそうだ。開演前や幕間に、これらの食事を楽しんだり、あるいは座席を離れて休憩するための椅子やテーブル類がどれだけ設置されるかは、この時点では不明だったので、開館までしばしお待ちを。ちなみに劇場エントランスを出てすぐの所には、JPタワー大阪のトイレと喫煙室あり。劇場内のトイレが混み合っている時は、こちらのトイレも選択肢に入れておこう。

同劇場こけら落とし公演の『中村仲蔵』の前売チケットは完売したが、日本を代表するミュージカル俳優たちが大挙出演する『カム フロム アウェイ』(4月4~14日上演)はチケット発売中。そのあとは段田安則主演の『リア王』、望海風斗ドラマティックコンサート『Hello,』などの公演が控えている。

取材・文・写真/吉永美和子

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