『silent』出演の20歳・野村康太「逆にラッキーだと思うようにしています」仕事を支えている恩師の言葉

野村康太 撮影/冨田望

現在FODにて配信中のドラマ「パーフェクトプロポーズ」に出演中の金子隼也さんと野村康太さん。それぞれ、“元『天才てれびくん』てれび戦士”そして“バスケットボールで全国レベルの実力だった” という際立ったバックボーンを持つふたりの、THE CHANGEとは。【第5回/全5回】

野村康太さんは2022年4月に芸能界入りすると、3か月後にドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(日本テレビ系)で連ドラデビュー。さらに同年10月からは話題をさらったドラマ『silent』(フジテレビ系)をはじめ、たて続けにレギュラー出演し、現在配信中のドラマ「パーフェクトプロポーズ」(FOD)では金子隼也さんとともにW主演を務めている。

野村康太、金子隼也 撮影/冨田望

身長184センチ、驚異的なスタイルで、ただ立っているだけで惹きつけられる存在感を放っているが、2年前まではその長身を生かし強豪校のバスケ部に所属していたという。そこに、野村さんのTHE CHANGEがあった。

野村康太(以下、野村)「僕は小・中・高とずっとバスケをやっていたんですけど、中学生のとき、臆病というかビビリな性格で、それがバスケのプレーにでてしまっていたんです。そのときに監督に言われた言葉が、その後の自分を変えたと思っています」

「失敗を恐れるのではなく、失敗を恐れている自分を恐れろ」

そう言われた野村さんは以降、見違えるように「積極的になった」と話す。

ガチガチの緊張にも向き合えるように

野村「それを言われてハッとして。失敗を恐れると成長しないと思ったんです。それは仕事にもすごく活かせるなと思っているので、ずっと頭の片隅にその言葉を置いています」

ーー仕事する上で、その言葉が生きた瞬間を覚えていますか?

野村「デビュー作の時です。はじめてのお芝居でガチガチに緊張していたんですが、そのときにその言葉を思い出して、先輩方に囲まれながらも自分なりに一歩踏み込んでみました」

野村康太 撮影/冨田望

ーーお父さんは沢村一樹さんで、俳優として大先輩でもありますが、「沢村一樹の息子」としてプレッシャーを感じることはありますか?

野村「逆に僕はラッキーだなと思うようにしています。やっぱり父の存在があるから多少なりとも注目はしていただいていますし、現場でも、僕の父と“共演したよ”と話してくださるかたも多いので。プレッシャーはもちろんありますが、でも、マイナスなことよりもプラスのほうが多いと思っています」

何事も前向きにチャレンジし続ける野村さんは、「感謝の気持ちしかないです」と、ひたすら謙虚に話してくれたのだった。

金子隼也(かねこ・しゅんや)
99年11月27日生まれ、神奈川県出身。21年に「ウルトラマントリガー」(テレビ東京)で俳優デビュー。その他にも多くのドラマ、映画に出演。現在放送中のドラマ『春になったら』(カンテレ・フジテレビ系)、そして3月8日公開の映画『マイホームヒーロー』に出演している。

野村康太(のむら・こうた)
03年11月30日生まれ、東京都出身。メンズノンノ専属モデル。22年にドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(日本テレビ系)で俳優デビューし『silent』(フジテレビ系)や『SHUT UP』(テレビ東京)など話題作にレギュラー出演。今年は『身代わり忠臣蔵』『ただ、あなたを理解したい』とすでに映画2作品にも出演。

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