### ■2階自由席は無料、コロッケやビール配布
バスケットボール男子のBリーグ2部（B2）の神戸ストークスが、2026年に始まるトップカテゴリー「Bリーグ・プレミア（Bプレミア）」参入に向け、平均入場者3千人の条件達成へ躍起になっている。ワールド記念ホール（兵庫県神戸市中央区）でのホーム戦残り5試合で、平均約5500人が必要。2階自由席を無料とするなど、なりふり構わぬ戦略で来場を呼びかける。（井川朋宏）
Bプレミア参入には「アリーナ」「入場者数」「売上高」の条件を満たす必要がある。このうちアリーナは、25年春開業予定で約1万人を収容する「ジーライオンアリーナ神戸」（同市中央区）によってクリアできる見込み。入場者が最低基準の3千人に達すれば、売上高12億円の基準も達成可能という。
今季は兵庫県と連携した地域活性化プロジェクトでふるさと納税を活用し、県内の小中高生を無料で招待。それでも、これまで県内各地で開催したホーム25試合の平均は約2500人にとどまる。目標達成には今後、昨年4月に記録した球団史上最多5443人（同市須磨区・グリーンアリーナ神戸）の水準が求められる。
そこでホームでの2階自由席無料化は、予定していた最終節の4月20、21日に3月27、30、31日も追加。購入済みの場合は返金対応する。さらに、集客が厳しい平日夜開催となる次戦の27日は「サラリーマンDAY」と題し、神戸牛コロッケを先着2千人、アルコール1杯（対象20歳以上）を先着500人に無料で配布。来場者全員に名刺風の選手カードを配る。
現在B2西地区4位で、B1昇格へのプレーオフ進出圏の瀬戸際に立つ。球団広報の中西彩乃さん（32）は「競技の魅力を伝え、また見に来てもらうためにも選手たちは勝利を目指している。一人でも多くの来場が力になる」と話している。
無料席を含めたチケット申し込みは、Bリーグまたは球団ホームページから。B2神戸TEL0798.22.0770
