Sangoma Technologies製 CG/MG family driver cg6kwin2k.sys に IOCTL に対する不十分なアクセス制御の脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月21日、Sangoma Technologies製CG/MG family driver cg6kwin2k.sysにおけるIOCTLに対する不十分なアクセス制御の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。Broadcom Carbon Blackの春山敬宏氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。

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cg6kwin2k.sys 2.1.7.0より前のバージョン

Sangoma Technologiesが提供するCG/MG family driver cg6kwin2k.sysには、IOCTLに対する不十分なアクセス制御の脆弱性が存在し、管理者権限を持たないユーザが特定のIOCTLリクエストを行うことで、任意のハードウェアポートや物理アドレスに対するI/Oが可能となり、結果としてファームウェアの消去や改ざんをされる可能性がある。

JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートするよう呼びかけている。なお開発者は、下記で本脆弱性を修正したCG/MG family driverを提供している。

Sangoma NaturalAccess Development Environment Release 9.0.9(NA-9.0.9-Server-2019_2022-80.amd64.exe)に含まれているcg6kwin2k.sys 2.1.7.0

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