【大谷翔平 コメント全文】友人の借金!?「全てが嘘でした」、「賭けたり、送金依頼したりしたこと勿論ない」。水原一平氏、窃盗と詐欺で警察の捜査に委ねる

「信頼していた方の過ちは悲しく、ショック」「言葉に言い表せない感覚がこの1週間続いた」

MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が3月26日(現地25日)、記者会見を行い、大谷の口座から元通訳の水原一平氏が違法ブックメーカーに送金していたとされる問題について、これまでの経緯を説明した。

大谷が語った全文は次の通り。

◆ ◇ ◆

まず皆さん、来ていただいて有難うございます。僕も話したかったので嬉しく、チームの関係者の皆さん、僕自身もそうですし、ファンの皆さんにとっても厳しい1週間で、メディアの皆さんも含め、我慢とご理解をいただいたのは有難く思っています。

僕自身も、信頼していた方(水原一平氏)の過ちは悲しく、ショックですし、今そのように感じています。現在進行中の調査もありますので、今日話せることにはまだ限りがあることにご理解いただきたいです。

分かりやすく皆さんにお伝えするためにまとめたメモに従い、何があったのかについて説明したいです。

まず初めに、僕自身が何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それを頼んだりしたことありません。僕の口座からブックメーカーに送金を依頼したことも全くありません。

数日前まで彼がそういったことをしていたことも知りませんでした。

結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ僕を含めてみんなに嘘をついていたということです。

先週末の韓国で、僕の代理人に対しメディアから、僕が違法のブックメーカーに関与しているのではないかという連絡がありました。

一平さんは僕にこういった取材の依頼があると僕には話していなかったし、僕のほうにはそういった連絡は来ていませんでした。

代理人に一平さんは、一平さんにではなく(彼の)某友人の借金の肩代わりとして支払ったと、僕の代理人を含めて話していました。

その翌日、さらに一平さんは代理人に対して、借金は自分のもの……つまり一平さん自身が作ったものだということを説明しました。それを僕が肩代わりに支払ったと、(一平氏は)代理人に話していました。

そしてこれらは全てが嘘でした。

一平さんは取材依頼のことを僕に話していませんでしたし、彼はメディアに対しても僕や代理人たちと(この件について)すでにコミュニケーションを取っているとも嘘をついていました。

僕がこのギャンブルについて知ったのは、韓国での第1戦のあとのチームミーティングでした。そのクラブハウスでは(一平さんは)全て英語で話していたので、完全ではありませんが、おそらくこういった内容だと理解できたものの、なんとなく違和感を覚えました。

その時、彼はホテルに帰ったあと、二人でより詳しいことを話すので待ってほしいと言われ、僕は待つことにしました。そこで一平さんが「ギャンブル依存症だ」と言っていることは知りませんでした。彼が借金をしていることもそのミーティングの時は知りませんでした。

僕はもちろん彼の借金返済に同意していませんし、ブックメーカーに送金してくれと頼んだことも許可したことも、もちろんありません。

そのあと試合後ホテルで話をして、彼に巨額の借金があることを知りました。彼はその時、僕の口座に勝手にアクセスして、ブックメーカーに送金していたと明かしました。僕はそこでこれはおかしいと、代理人たちを呼んで話し合いました。

話し合うとそこで、彼が代理人にも嘘をついていたことを知り、初めてドジャースと弁護士にも連絡をしました。ドジャースの皆さんも嘘をつかれていたと、その時に知りました。

そして弁護士からの話で、これは窃盗と詐欺にあたるので、警察に引き渡すことになりました。

これが今までの流れです。

僕はもちろんスポーツ賭博には関与していませんし、ブックメーカーに送金していたという事実も全くありません。

正直「ショック」という言葉以上で……、上手く言葉では言い表せないような感覚で、この1週間ぐらいずっと過ごしてきました。今それを言葉で表現するのはすごく難しく感じています。

ただ今シーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方々にお任せしますし、僕自身も警察当局の捜査に全面的に協力していきます。気持ちを切り替えるのは難しいですが、今シーズンに向けて、またスタートしたいですし、今日まずお話できて、良かったと思っています。

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これが今日お話しできる全てで、質疑応答はできませんが、ここからさらに進んでいくと思います。

以上です、ありがとうございました。

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