西さんが専属シェフ、なでしこと五輪へ 「食通しプレー後押し」

西芳照さん

 パリ五輪に出場するサッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」に、広野町の料理人西芳照さん(62)=南相馬市出身=が専属シェフとして同行する。西さんは25日、福島民友新聞社の取材に「食を通して、なでしこジャパンの全力プレーを後押ししたい」と意気込んだ。

 西さんはサッカー男子日本代表帯同シェフを長年務めた。なでしこジャパンでは、2022年のアジア・カップや昨年のワールドカップ(W杯)に同行。今年2月にサウジアラビアで行われたパリ五輪アジア最終予選にも同行している。

 パリ五輪でなでしこジャパンは1次リーグC組に入り、昨年のW杯王者スペイン、ブラジル、アフリカ最終予選通過国と対戦する。日程は初戦が7月25日にスペイン、第2戦が同28日にブラジル、最終戦は同31日となった。

 第2戦はパリで試合を行うため、選手村で食事が提供されるが、初戦と第3戦はパリ以外となり、西さんの支えが重要になる。西さんは「まずは初戦が大事。出だしから良い結果が出せるように、ありったけの力をぶつけたい」と語った。

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