音大講師招き生徒刺激 鳥大付中と桜ケ丘中吹奏楽部 合同コンサートへ練習本格化(鳥取)

瀬尾氏の指導でコンサートの曲目を練習する鳥大付中と桜ケ丘中の吹奏楽部員=23日、鳥取市桜谷の桜ケ丘中

 心を合わせて奏でよう-。鳥大付中と桜ケ丘中の吹奏楽部が30日の合同コンサートに向けて練習を本格化させている。23日には、音楽大から講師を招いて行われ、生徒たちは互いに刺激を受けながら、本番に向けて真剣な面持ちで音色を合わせた。

 合同コンサートは学校の垣根を越え、生徒の活躍の場を広げようと両校が企画。昨年はコロナ禍で入場制限し、合同練習も直前リハーサルの1度のみだったが、今回は入場制限を設けずに開く。合同の演奏曲も大幅に増やし、最終曲では卒業する3年生や高校生、一般の演奏者も加わり総勢68人による合奏となる。

 3回目の合同練習となったこの日は、両校の吹奏楽部員や高校生ら約60人が参加。本番でも合同演奏曲を指揮する洗足音楽大(川崎市)講師の瀬尾宗利氏を招き、コンサート最終曲の「エル・カミーノ・レアル」を合奏した。瀬尾氏は身ぶり手ぶりを交えながら「もっと歌うように盛り上げて」「繰り返すところはだんだん大きく」などと、熱を込めて指導した。

 鳥大付中2年の杉原凛歩さんは「音楽大で指導する先生に教わる機会はなかなかない。分かりやすくて楽しい」と喜び、桜ケ丘中2年の伊原凜さんは「鳥大付中の演奏はのびのびとして力強く、刺激になる。本番では来場者への感謝や両校の良さが伝わるよう、力を合わせて表現したい」と意気込んでいる。

 コンサートは鳥取市民会館で午後2時開演。入場無料。

© 株式会社新日本海新聞社