映画『シサㇺ』アイヌと和人の歴史を描いた人間ドラマ、主演・寛⼀郎が蝦夷地に赴く武家の若者に

映画『シサㇺ』が2024年秋に全国公開される。主演は寛⼀郎。

アイヌと和人との歴史を描く映画『シサㇺ』

映画『シサㇺ』は、“アイヌ”と当時の本州系日本人を指す“和⼈”との歴史を描いた作品。武家に生まれた若者が、異なる⽂化や⾵習に触れ、それらを理解することによって⼰の⼈⽣を⾒つめ直してゆく⼈間ドラマとなっている。物語は、「蝦夷地(えぞち)」と呼ばれた現在の北海道を領有していた松前藩が、アイヌとの交易をおこなっていた史実を基にした。

町全体が「イオル(アイヌの伝統的⽣活空間)」という考えのもと、アイヌと和⼈が共⽣してきた認識をもつ北海道⽩糠町で多くの場⾯を撮影。セット建設から撮影まで、町からの全⾯⽀援・協⼒のもと製作されている。

主演は寛⼀郎、蝦夷地に向かう武家の若者役に

主演は、2018年の映画『菊とギロチン』でキネマ旬報ベスト・テン新⼈俳優賞に輝き、以降も阪本順治監督の『せかいのおきく』や、北野武監督の『』など、次々と話題作に出演する寛⼀郎が務める。蝦夷地に赴き、文化や風習に触れることでアイヌの持つ精神や理念に共鳴していく武家の若者を演じている。

主人公・孝二郎…寛一郎
松前藩藩士の息子。兄の敵討ちを誓い、蝦夷地に赴く。アイヌの文化や風習に触れることで、アイヌの精神やリネンに共鳴していくようになる。

栄之助…三浦貴大
孝二郎の兄。使用人の善助の不審な行動を見つけたことで、善助に殺されてしまう。

善助…和田正人
孝二郎が復讐を誓う敵。

和人に反発心を抱くアイヌの青年…坂東龍汰

複雑な事情を抱えたアイヌの女性…サヘル・ローズ

孝二郎の幼なじみ…古川琴音

孝二郎の母親…富田靖子

孝二郎の先輩の松前藩士…緒形直人

脚本・尾崎将也、監督・中尾浩之

脚本を担当したのは、阿部寛主演のドラマ『結婚できない男』や朝ドラ『梅ちゃん先⽣』などを⼿掛けた尾崎将也。映画『シサㇺ』では⽇本語とアイヌ語の台詞を混在させながら、現代社会における“不寛容”が暴⼒へと繋がってゆくプロセスを丁寧に紡ぎ出している。

監督は、歴史エンターテインメント番組『タイムスクープハンター』で監督・脚本を務めるなどした中尾浩之。手掛けたSF⼩説『ブルバスター』がアニメ化されるなど、その活躍は多岐にわたる。

映画『シサㇺ』あらすじ

江⼾時代前期、北海道南⻄部にある松前藩は、アイヌとの交易品を主な収⼊源としていた。松前藩藩⼠の息⼦・孝⼆郎(寛⼀郎)は、兄の栄之助とともに、交易で得た品を他藩に売る仕事をしていたが、ある夜、使⽤⼈・善助の不審な⾏動を⾒つけた栄之助が善助に殺されてしまう。兄の敵討ちを誓った考⼆郎は善助を追って、蝦夷地へと向かうー。

【作品詳細】

映画『シサㇺ』
公開時期:2024年秋
監督:中尾浩之
脚本:尾崎将也
出演:寛一郎、三浦貴大、和田正人、坂東龍汰、平野貴大、サヘル・ローズ、藤本隆宏、古川琴音、山西惇、佐々木ゆか、要潤、富田靖子、緒形直人

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