豪大手銀幹部、住宅不足への対応求める 「若い世代に問題」

[シドニー 26日 ロイター] - 豪大手銀3行のトップは26日、供給不足により住宅価格が上昇している可能性があり、初めて住宅を購入する人は取得が困難になっていると指摘した。技能不足を補うために必要な移民が締め出されているとも述べた。

コモンウェルス銀行(CBA)、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB))、ウエストパックの最高経営責任者(CEO)はシドニーで開催された「AFRバンキング・サミット」で住宅の供給不足を批判し、地方政府に対し計画を迅速に認可するよう求めた。

CBAのマット・コミンCEOは、所得に対する負債の比率という点でオーストラリアは世界で最も住宅が入手しづらくなっているとの指摘に対し「若い世代にとってこれは本当に重大な問題だと思う」と語った。

国内3位のウエストパックのピーター・キングCEOは「市場で供給制約がある場合は価格が上昇することを意味する」と指摘。ただ「社会的な観点からは高すぎる」と付け加えた。

住宅開発を求める声が大きいとして「私は住宅市場に前向きだ」と述べた。

国内2位のNABのロス・マキューアンCEOも同イベントで、経済全体の熟練労働者不足を補うために移民を必要としているが、住宅不足という障害を取り除く必要があると訴えた。

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