「恐喝・わいせつ・漏えい」不祥事相次ぐ 非常勤講師ら2人を懲戒免職処分など 栃木県教育委員会

とちぎテレビ

栃木県教育委員会は25日、現金を脅し取ったとして小学校の非常勤講師と、女子生徒にみだらな行為をした中学校の教諭の合わせて2人を懲戒免職処分にしました。

25日付けで懲戒免職処分になったのは、県南の小学校に勤務する市田健人非常勤講師(33)と県内の公立中学校に勤務する50代の男性教諭です。

県教育委員会によりますと市田非常勤講師は去年11月、マッチングアプリ上で女性を装い、知り合った男性から現金22万円と12万円相当のトレーディングカード1枚を脅し取ったほか、12月にも別の男性から同様の手口で現金およそ12万円を脅し取ったということです。

市田非常勤講師は、新人の教諭が研修などを受けるため学校を不在にしたとき月に1回ほど小学校に勤務していました。

本業は飲食店を経営していて、今回の恐喝についても経営する店の赤字を補てんするためだったと話しているということです。

恐喝の疑いで去年12月と今年1月に逮捕され、現在公判中です。

また、中学校の男性教諭は、おととし(2022年)の夏ごろに部活動で関わりのあった女子生徒とSNSで個人的なやりとりをするようになり、おととしの9月に県内の公園近くの空き地に止めた自身の車の中でみだらな行為をしたということです。

男性教諭は先月(2月)、児童福祉法違反の疑いなどで逮捕され、先週、起訴されています。

教諭は「好意を持ち愛おしくなって行為に及んだ」と話しているということです。

このほか県の西部にある県立高校に勤務する48歳の男性教諭は、去年12月に行われた検定試験の問題の一部をコピーして事前に生徒に配布し漏えいしたとして、2カ月の停職処分となりました。

県教育委員会の阿久澤真理教育長は「再発防止に向けた取り組みの充実に全力を尽くしてまいります」とコメントしました。

SNSでの個人的なやりとりをきっかけとした教職員の不祥事が相次いでいることから、処分について県教育委員会は現在、SNSの利用も含めた基準の見直しを進めていて、来月(4月)の初めにも発表する予定です。

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