ツシマヤマネコを題材の文具、販売 便せんとインクの2種 長崎・石丸文行堂

ツシマヤマネコを題材にした(左から)便せんとインク、インクで描いたイラスト=対馬市役所

 長崎市の文房具専門店「石丸文行堂」が、対馬固有の国天然記念物ツシマヤマネコを題材にした文房具を開発し、発売している。便せんとインクの2種類。同社が対馬市にまつわる商品を開発するのは初めて。
 同社は昨年3月に創業140周年を迎えており、新商品の開発は記念事業の一環。素材に和紙を使った便せん(30枚つづり、385円)は手のひらサイズで、ヤマネコのイラストを上下に配置。眠そうな顔や、キョロキョロしている様子など、さまざまなヤマネコの表情が楽しめる。封筒も同封している。
 インク(50ミリリットル、2200円)は主に万年筆用で、ヤマネコの独特の毛並みをイメージした茶色を採用。ラベルにはヤマネコの写真をあしらった。文字を書くだけでなく、イラスト制作にも使えるという。
 石丸忠直社長らは25日、対馬市役所を訪問し、比田勝尚喜市長に新商品を贈呈した。比田勝市長は「インクは優しく、粋な色。対馬のヤマネコをPRする上で大きな戦力になる」と歓迎。石丸社長は「商品をきっかけに対馬を訪問する人がさらに増えれば、こんなにうれしいことはない」と応じた。
 いずれも石丸文行堂の店舗やオンラインショップで発売中。便せんは対馬空港(対馬市)の売店でも購入でき、インクについても市内で売り出すことを検討している。

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