都庁超え新宿最大の駅ビル着工 街の東西結びにぎわい回遊性向上

新宿駅西口の再開発が加速です。高さ約260メートル、エリア最大規模の商業施設やオフィスからなる駅直結の複合ビルが3月25日に着工しました。この再開発により、街の賑わいと回遊性向上を目指します。

3月25日に着工したのは、JR新宿駅と西口駅前広場の間に位置する複合ビルです。

記者:「ビルは地上48階、高さ約260メートル、都庁を超え新宿最大の高さとなります」

小田急電鉄、東京地下鉄、東急不動産の3社で進められるこの再開発では、駅コンコースをはじめとした地下2階から地上10階までのフロアに、エリア最大規模の商業店舗などが入ります。また、駅周辺の再開発と連携して、にぎわいを生み出す空間を整備するとともに、災害時には帰宅困難者を3400人受け入れるなど防災機能の強化も狙います。さらに…

記者:「新宿駅を挟んで分かれている街の東西を歩行者デッキを整備することでつなげ、街の回遊性向上を目指します」

新たな新宿の姿を想像する街の人たちは…

新宿駅の利用者:「新宿広すぎるので、西と東がスムーズに渡れたりするのはすごくいいと思います」「いままで建っていた百貨店がなくなって、今こんな状態でね、そんなでかいのが建つのかなというのがね。完成まで、姿が楽しみですね。私は向こう側(東側)に勤めているので、西口との行き来、地下の通路でもだいぶよくなったので、上ができればもっとね、人通りがよくなるのかなと思っています」

新たな新宿のランドマークとなる西口再開発は、2029年度中の完成を予定しています。

世界一の乗降客数を誇る新宿駅の再開発ですが、着工となったのはもともと小田急百貨店・新宿店本館があった約15000平方メートルを超える敷地を開発するもので、街の賑わいや防災力などの強化を目指します。そして再開発は周辺地域一体でも進められていて、今回の小田急・東京地下鉄・東急不動産以外にもJR東日本と京王電鉄も計画を発表しています。これまで駅を挟んだ東西は駅の地下を通り抜けたり、街をぐるっとまわったりして行き来をしていましたが、歩行者デッキが整備され東西がつながり、街の回遊性向上も期待されています。

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