パリ五輪フェンシング男子エペ、見延(群馬・ネクサス)3大会連続の代表へ

見延和靖

 パリ五輪フェンシング男子エペで、見延和靖(36)=ネクサス=の3大会連続日本代表入りが確実となった。ジョージアで24日まで行われたワールドカップ(W杯)男子エペ団体で日本が5位に入って出場権を獲得し、見延がメンバー入りの条件を満たすことも固まったため。正式に決まれば、群馬県勢の五輪フェンシング出場は2008年の北京から5大会連続となる。

 日本フェンシング協会によると、団体の出場権を獲得した場合、国際フェンシング連盟(FIE)個人ランキングの日本人上位2人と、強化本部が推薦した2人(うち1人は補欠)がメンバーとなり、個人戦にも出場する。

 見延は五輪選考の対象となる最後の大会だったW杯が終わった時点の個人ランキングが加納虹輝(JAL)に次ぐ日本人2位のため、代表入りが確実となった。正式発表は5月中旬の協会理事会の承認後となる。

 見延は福井県出身。法大を経てネクサス(高崎市)に入社した。16年リオデジャネイロ五輪の個人戦で6位入賞し、21年東京五輪では日本勢史上初の団体金メダルに輝いた。22年の世界選手権で日本人初の個人戦準優勝を果たし、23年12月にカナダで行われたW杯でも団体の優勝メンバーに名を連ねた。

 フェンシングは五輪選考に関わるランキングの対象となる大会を全て終え、団体の日本はすでに男女フルーレと女子サーブルも五輪出場権を確保。日本協会によると、団体出場権を逃した男子サーブルは吉田健人(警視庁)、女子エペは吉村美穂(アイヴァン)が個人枠で五輪切符を手にした。

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