ＪＲ芸備線の一部区間の存廃を話し合う再構築協議会の会合が開かれました。再構築協議会の開催は全国で初めてです。
中国運輸局 益田浩局長「芸備線の利用状況は大変厳しいものと認識しています。廃止ありき存続ありきという前提を置かず具体的なファクトとデータに基づき議論を進めてまいります」
再構築協議会ではＪＲ芸備線の備後庄原から備中神代の区間の存続問題を議論し、鉄道として残すかバスなどに転換するか３年以内に結論を出します。
２６日の１回目の会合ではＪＲ西日本から利用者の減少による厳しい現状が報告されました。
ＪＲ西日本 広岡研二広島支社長「沿線人口が減少しているということが見込まれるなか、沿線地域の方々のニーズをふまえると大量輸送や拠点間輸送といった鉄道の特性が発揮しづらいという環境にあるのでは」
玉井優子副知事「過去に内部補助によりローカル線の維持が難しくなったと発言していますが、今年度の業績予想は連結経常利益が１４６０億円となっており、こうした経営状況を踏まえ何故維持できないのか？」
また、庄原市、岡山県、新見市が路線存続の必要性を訴えたのに対しＪＲ西日本は地域の実情にあった幅広い交通機関の議論も求めスタンスの違いが浮き彫りになりました。
