群馬・安中市のライフル射撃場が完成 5年越しの完成祝い記念式典 4月15日オープン

 鳥獣被害を防ぐ狩猟者の育成拠点として群馬県が整備を進めてきた県安中総合射撃場(安中市中宿)のライフル射撃場が完成し、25日に記念式典が開かれた。県や市、県猟友会の関係者が5年越しの完成を祝った。4月15日にオープンする。

 ライフル射撃場は鉄筋コンクリート平屋建ての屋内施設。50メートル先と102メートル先に固定した的、52メートル先に動く的があり、5人が横並びでライフル銃や散弾銃などを撃てる。式典ではテープカットに続いて猟友会員5人が撃ち初めをし、立った姿勢や椅子に座りながらライフルを構え、的を狙っていた=写真

 全国の射撃場を視察したという県猟友会の大矢力副会長(77)は「トンネル状の射撃場では距離や設備が日本一で、開場を待ち望んでいた。狩猟は農作物や人的被害の軽減など社会的役割も大きいので技術を高めてほしい」と話した。

 県は当初2019年度の開場を予定していたが、安全対策などが必要となり延期し、ライフル射撃場の先行開場に向けて改修工事を進めてきた。併設するクレー射撃場は新年度、銃刀法の基準を満たすための設備の設計を行う。

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