月島琉衣&黒川想矢「消しゴムのシーンを演じられたのは思い出深い」――「からかい上手の高木さん」インタビュー

TBS系では、4月2日よりドラマストリーム「からかい上手の高木さん」がスタート。本作は、月刊漫画雑誌「ゲッサン」(小学館)で連載されていた同名漫画(全20巻)を原作に、ある中学校の隣同士に座る“からかい上手の高木さん”(月島琉衣)と“からかわれっぱなしの西片”(黒川想矢)の日常のやりとりをダブル主演で描く青春ラブコメディーです。

ここでは、ドラマ初主演となる月島さんと黒川さんにインタビュー。オーディションから撮影までのエピソードや、出演の思いを語っていただきました。

――まずは、オーディションに受かった時の心境をお聞かせください。

月島 「毎回楽しく悔いなく挑むことができました。合格をいただいた時は、すごくうれしかったです。また、将来のための第一歩につながると思ったので、台本を早めに覚えたりセリフの練習をしたりと、事前準備から力を入れていました」

黒川 「僕はオーディションが3回あり、1回目は2枚しかない台本で演技をするという内容でした。その時は“西片”というキャラクターをまだよく分かっていなかったので、感情を表現する部分が特に難しかったです。なんとか最終まで進むことができて受かった時は、ガッツポーズが出るほどうれしかったです」

――役を勝ち取るために意識したことや、工夫して実践したことはありますか?

月島 「オーディションということを考え過ぎず、心から楽しんでお芝居することに意識を向けていました。また、高木さんの大人っぽい雰囲気や声のトーン、表情など、普段の自分とは入れ替えて演じていました」

黒川 「オーディションではお互いのコミュニケーションを図るために、いろいろなゲームをしました。最初は緊張していましたが、だんだんと打ち解けていき素の表情が出せたので、そこも良かったのかなと思います」

――お互いの魅力をそれぞれお聞かせください。

月島 「私はまだお芝居の経験が多い方ではないので、黒川くんにたくさん支えてもらいました。休憩時間もたくさんセリフの練習をして、2人で乗り越えることができました」

黒川 「月島さんはいろいろな人とお話をしていて、現場を明るくしてくれます。役に対してもものすごく考えていて、真面目な方だなと思いました」

2人の掛け合いやテンポ感にほっこり和んでいただきたい!

――原作を見て最初に受けた印象は?

月島 「とてもかわいらしい物語で、読んでいてすごく楽しかったです。からかってからかわれるという関係の中でも、高木さんには西片のことが好きという気持ちはある。中学生らしい素直になれない部分にほっこりしました」

黒川 「僕は撮影が終わってから漫画を読みましたが、すごく面白くて1日で全部読んでしまいました。ゆったりと流れるテンポ感も印象に残っています」

――撮影までに準備したことや意識したことはありますか?

月島 「高木さんは凛とした大人っぽい女の子ですが、私は普段おしゃべりな方なので、声のトーンやゆっくり話すことを意識していました。笑顔もすてきなので、普段の生活でも口角を上げて笑うようにしていました」

黒川 「監督から『ゆっくりなテンポでもリアクションは大きく演じてみよう』とリクエストがあり、僕にとって、ゆっくりのテンポでオーバーリアクションをすることは今までやったことがない演技のやり方だったので、1人で『うわあ!』と叫ぶ練習をたくさんしました」

――お気に入りのシーンはありますか?

月島 「原作で有名な消しゴムのシーンを演じることができたのは思い出深いです。また、電話のシーンは、お互いノーカットで撮りました。気持ちが乗りやすく感動的なシーンになり、私にとっても大きな経験となりました」

黒川 「缶を開けたみたいに、撮影をした香川の小豆島の景色や風や波の音など、すてきな雰囲気がドラマの中に詰まっています。完成した映像を見た時に、最初からぽろっと泣いてしまいました」

――ほかに自分の作品を見て泣いてしまった経験はありますか?

黒川 「今回が初めてかもしれないです。それぐらいグッときました」

――予告からも感じられる小豆島の自然や街の雰囲気もすてきですね。

月島 「外を見るとすぐに海があり、見るたびに明るい気持ちになりました。朝日も奇麗ですてきな島です」

黒川 「海なし県出身なので、海と触れ合うことが1年に1回ぐらいしかなく、朝起きてカーテンを開けると海が広がっているという感動は今でも忘れません。今回撮影が1カ月間ありましたが、毎日幸せでした」

――最後に視聴者の皆さんに見どころをお願いいたします。

月島 「今泉力哉監督から細かくアドバイスをいただきながら、リハーサルでは『とりあえずやってみて』と私たちの自然なお芝居を大切にしてくださいました。小豆島の奇麗な自然と、それを体現した自由なお芝居や2人の掛け合いをぜひ見ていただきたいです」

黒川 「まずは見て笑って楽しんでいただけたらすごくうれしいです! さらに、小豆島のすてきな雰囲気を感じながら2人の掛け合いやテンポ感にほっこり和んでいただきたいです」

※2人乗りで自転車を操作する道路使用許可を得て撮影

【プロフィール】

月島琉衣(つきしま るい)
2008年3月1日生まれ。22年「ミスセブンティーン 2022」を受賞、雑誌「Seventeen」(集英社)専属モデルに。同年SUBARU CM ショートフィルム「Your story with」に出演後、立て続けにテレビドラマ出演。今後の活躍が大きく期待される新人俳優の1人。


黒川想矢(くろかわ そうや)
2009年12月5日生まれ。埼玉県出身。5歳から芸能活動をスタート。ドラマ「トーキョーエイリアンブラザーズ」で俳優デビュー。映画初出演となった「怪物」で、第47回日本アカデミー賞新人俳優賞など多数受賞。近年は、舞台「精霊の守り人」、ドラマ「いちばんすきな花」(フジテレビ系)、ソフトバンク「スマホデビュー1年生」シリーズのCMなどに出演。

【番組情報】

__「からかい上手の高木さん」
__4月2日スタート
TBS系
火曜 午後11:56~深夜0:26 ※一部地域を除く
※放送時間は変更になる場合があります
※Netflixにて3月26日先行配信開始

取材・文/N・E(TBS担当)
原作/山本崇一朗「からかい上手の高木さん」(小学館「ゲッサン少年サンデーコミックス」刊)
Ⓒ山本崇一朗/小学館 ⒸTBS

© 株式会社東京ニュース通信社