中国の大型クレーン車、吊り上げ作業の世界記録を更新

中国の大型クレーン車、吊り上げ作業の世界記録を更新

 【新華社石家荘3月26日】中国河北省衡水市景県の風力発電ユニット組立現場で、中国が独自に開発した世界初の重さ400トン超、11軸22輪の移動式クレーン「XCA4000」が初の風力発電ユニット組立作業を完了した。

 作業を実施した河北鎔誠科技の高傑賢(こう・けつけん)プロジェクトマネジャーは「XCA4000は、重さが120トンある6.25メガワット風力発電機のナセル(駆動装置)と長さ95メートル、重さ28トンのブレード3枚を160メートルの高さまで吊り上げ、高度と重量の二つの世界記録を更新した」と説明した。

 XCA4000の主要部品の国産化率は9割に達する。同クレーンを製造した中国建機大手、徐州工程機械集団(徐工集団)は2010年に1600トン移動式クレーンで吊り上げ世界記録を更新して以降、今回が7度目の更新となった。

 徐工集団でXCA4000を設計した李長青(り・ちょうせい)氏は「XCA4000は、新しい高性能フレキシブルブーム技術により高出力風力発電ユニット組立の難題を解決し、最大組み立て高度180メートルを可能にした。ブーム姿勢に基づくアクティブセーフティー技術も開発し、従来のモーメントリミッターの限界を克服。大型施工の安全性を確保した。重荷重のアクスルと駆動システムを備え、400トンを超える自重の安全な移動も実現した」と語った。(記者/任麗穎)

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