松嶋菜々子の『GTOリバイバル』カムバックに胸熱! 反町隆史との“夫婦共演”に高まる期待

カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ『GTOリバイバル』が放送されると聞いたときから、心のどこかで「もしかして……」と思っていたが、本当にカムバックしてくれるとは! 反町隆史主演で26年ぶりに復活するこのドラマで、松嶋菜々子が再び冬月あずさを演じることが発表された。

1998年放送の『GTO』をきっかけに出会った2人が、ふたたび『GTO』で共演する。それだけでもかなり感慨深いのに、生徒役の小栗旬や窪塚洋介、そして鬼塚の親友を演じていた藤木直人までカムバックするときた。「こんなに豪華なものを観てしまっていいのだろうか」とソワソワしてしまうほどに華々しい布陣。4月1日は、テレビの前でお祭りのように盛り上がりたいと思う。

さて、足りなかったピースが集まり、最高の形で帰ってくる『GTO』。ちなみに、反町と松嶋がドラマで共演をするのは、2002年に放送された『利家とまつ~加賀百万石物語』(NHK総合)以来、22年ぶりとなる。ただ、そこまで久しぶりな感じがしないのは、昨年の“いい夫婦の日”に公開された『SHISEIDO MEN』のCMで、“夫婦共演”を果たしていたからだろうか。

筆者はこのCMを見たとき、「こんなふうに年を重ねられたらいいのに」と思った。反町と松嶋の結婚会見が放送されていたときも、「素敵なカップルだなぁ」と感じたが、年齢を重ねた2人の間にはしっとりとした優雅な空気が漂っていた。並んでいる姿が見られなかった間にも、2人が愛おしく優しい時を過ごしていたのが伝わってきて、温かい気持ちになった。

「また2人が並んでいる姿が見たい!」と多くの人が願っているなかでの、今回の共演。松嶋が演じる冬月あずさは、教師になる前からの夢だった客室乗務員になり、現在も仕事を続けているようだ。

ただ、ドラマ版では結ばれていた鬼塚との関係がどうなっているのかは、いまだ不明。26年も月日が流れているわけだから、紆余曲折あったりするのかな……と思いつつも、現実の反町と松嶋のように、仲睦まじい夫婦になっていてほしいと願ってしまう。

『GTO』が放送されていた当時の松嶋は、ちょっぴり毒っけのある小悪魔な役柄を演じることが多かった。代表的なもので言えば、『やまとなでしこ』(フジテレビ系)の神野桜子や、『美女か野獣』(フジテレビ系)の鷹宮真など。『GTO』の冬月あずさも、教師をただのつなぎの仕事としか思っていなかったり、恋愛に関しても打算的な部分があったりと、どこかやさぐれ要素が多かったけれど、松嶋だからこそ出せる天性のキュートさを生かして、愛らしいキャラクターへと昇華させていた。

2023年に放送された『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)では、息子の結婚を妨害しようとする母親を熱演するなど、役の幅をさらに広げている松嶋。2005年放送の『花より男子』(TBS系)では、親に結婚を反対されている弟を全力で支える姉を演じていただけに、SNS上では「そっち側に回る日が来るとは……」と時の流れを感じる声が多く上がっていたこともあった。

ただ、2021年に放送された『SUPER RICH』(フジテレビ系)で演じた島谷聡美のように、“カッコいい女”というのが、松嶋の真骨頂である。26年の時を経て、あの頃よりももっと魅力的に成長しているであろうあずさの姿が見られるのを楽しみにしている。
(文=菜本かな)

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