oono yuuki、9年ぶりのソロ・アルバム発表 Tomo Nakayamaとの日本ツアーも決定

6人組インスト・バンド、oono yuuki bandを主宰する傍ら、ソロとしてはギターと歌だけのシンプルかつ深遠な演奏を続けてきたoono yuukiによる9年ぶりのソロ・アルバム『遠雷|よあけ』が4月24日(水)にリリースされます。

2013年にバンド活動を休止したのち、一人で歌うことに次第に惹かれていったというoono yuukiは2015年に初のソロ作『夜と火』を自主レーベルより発売した後も、友部正人、七尾旅人、折坂悠太、沢田ナオヤなどの敬愛するミュージシャンたちとの共演を経て、楽曲を作り続けてきました。中でも2018年に行なったTomo Nakayamaとのアメリカ・ツアーで得た言葉や身体の感覚は、本作の中にも色濃く反映しています。

その言葉や身体の感覚を、暖かく冷静に切り取ったのは、録音エンジニアの田辺玄で、本作では32bit float、オールモノラル録音という新たな試みを実施。時に荒々しい弦の音も耳に優しく、近くて生々しい声にも奥行きを感じる音像が実現しています。

また、ジャケットに使われた絵画は戦争をまたいで日本とフランスで活動を続けた画家の末松正樹の作品。バンド名義の前作『Greenish Blue,Bluish Green』に引き続き、岡田和奈によるデザインが音の世界とアートワークを丁寧に編み上げています。

本作には、「光」「池」「落雷」「本」「夜」「オーロラ」「塔」「雪」「川」「よあけ」の10曲を収録。たった一人で演奏された32分間の作品ですが、この作品は実際の長さよりも長くも短くも感じられます。たくさんの言葉と言葉が重なり合って新しいイメージを呼び覚まし、聴く人の心の中に新たな時間を生み出すような一枚に仕上がっています。

なお、oono yuukiは、Netflixドラマ『忍びの家』の主題歌を務める米シアトルのミュージシャンTomo Nakayamaとの合同ライヴ日本4公演も決定しています。2009年にTomo Nakayamaが来日した際にライヴハウスでoonoの曲を耳にしたことがきっかけで、Nakayamaは2014年に行なわれた次回ツアーのパートナーにoono yuukiを指名。Tomo Nakayama、oono yuuki、Yuuki Matthews、Roth Bart Baronの4組でツアーが開催されたほか、2人は同じ高知県生まれということで親交を深めました。

今回のツアーの日程は、4月13日(土)東京・蔵前 封灯、4月14日(日)東京・神保町 試聴室、4月20日(土)高知・日高村 日高酒造ホール、4月21日(日)高知・slow hand mojo。詳細は、Lemon House Inc.のホームページをご確認ください。当日、会場にて、4月24日に発売されるoono yuukiのソロ・アルバムの先行発売も行なわれるとのことです。

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