袴田巖さんの再審=やり直し裁判で3月26日は弁護団の請求した証人に対する質問が行われます。
【写真を見る】【袴田さん再審】「『5点の衣類』血痕は赤みが消え黒くなる」弁護団が請求した証人が主張へ
＜滝澤悠希アナウンサー＞
「きょうは弁護団の証人尋問です。袴田さんの再審開始を認めた東京高裁でも評価をされた、血痕が黒くなるメカニズムをまとめた法医学者が法廷に立ちます」
1966年、静岡県の旧清水市で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」で死刑が確定している袴田巖さん（88）の再審は3月25日から証人尋問に入っています。
最大の争点は事件から1年2か月後にみそタンクの中から発見された「5点の衣類」について付着した血痕が赤いままなのか黒く変化するのかという点です。
弁護団は「1年以上みそに漬かった血痕は黒くなるため、5点の衣類は捏造された証拠」と訴えていて、弁護側の証人尋問に立つ法医学者は血痕が黒くなるメカニズムを法廷で説明する予定です。
一方、3月25日の検察側の証人尋問では実験の条件設定が不十分と指摘しています。
