ザック・エフロン主演『アイアンクロー』、エリック4兄弟キャストインタビュー映像到着

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ザック・エフロンが主演を務めるA24最新作『アイアンクロー』より、ザック、ハリス・ディキンソン、ジェレミー・アレン・ホワイト、スタンリー・シモンズら、フォン・エリック兄弟を演じた主要キャスト4名のインタビュー映像が解禁された。

アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とした実在のプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。父である彼の教えに従ってプロレスの道を選び、世界王者になることを宿命づけられた兄弟の実話をもとにしている本作は、気鋭の映画スタジオA24が製作・配給を務め、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』の鬼才ショーン・ダーキン監督と初タッグ。プロレス界の伝説にして“呪われた一家”と呼ばれたフォン・エリック・ファミリーの実話を、植え付けられた価値観からの解放という今日的なテーマに踏み込んだ感動作に仕上げた。

1980年初頭、プロレス界に歴史を刻んだ“鉄の爪”フォン・エリック一家。父フリッツ(ホルト・マッキャラニー)は元AWA世界ヘビー級王者。そんな父親に育てられた息子の次男ケビン(ザック・エフロン)、三男デビッド(ハリス・ディキンソン)、四男ケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)、五男マイク(スタンリー・シモンズ)ら兄弟は、父の教えに従いレスラーとしてデビュー、“プロレス界の頂点”を目指す。

デビッドが世界ヘビー級王座戦へ指名を受けた直後、日本でのプロレスツアー中に急死する。さらにフォン・エリック家はここから悲劇に見舞われる。すでに幼い頃に長男ジャックJr.を亡くしており、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになったその真実と、ケビンの数奇な運命とは―。

このたび物語の中心となる、もの静かで優しい性格の愛情深い次男ケビンを務めたザック・エフロンをはじめ、三男デビッド役のハリス・ディキンソン、四男ケリー役のジェレミー・アレン・ホワイト、五男マイク役のスタンリー・シモンズら、フォン・エリック兄弟を演じた主要キャスト4名によるインタビュー映像が解禁。

本作での注目ポイントの一つである肉体改造について、ザックは「僕にとってはフォン・エリック兄弟といえばあのたくましい体格が何よりも印象的だった。会場を盛り上げるショーマンシップと、リングでの超人的な身体能力を持つ彼らのような肉体になることは俳優にとってものすごく大変なことだ。だから本作の役作りは僕にとって大きな挑戦だった」と述懐。

続けて「でも撮影のために肉体改造を行ううちに、彼らについて多くのことが見えてきた。日々どんな生活を送り、何を感じて生きていたのかについてね。それが分かった今、彼らを心から尊敬してる」と、役作りの過程でフォン・エリック兄弟に心を動かされていったことを明かした。

ジェレミーは、役作りについて「幸い多くの映像が残っていた。でも私生活を映したものはほとんどなくて、映像の彼らはいつもパフォーマンス・モードだった。だから素顔を知るために、彼らを取り巻く人間関係を理解しようとしたんだ。兄弟同士の関係や父親との関係についてね。さらに当時のプロレス界やテキサスについても理解したかった」とコメント。想像を絶するほどの喪失を体験した兄弟を演じるには、彼らの人間性や当時の生活を十分に理解する必要があったと語る。

スタンリーは「すばらしい3人の俳優と共演できて光栄だった。本作のテーマが兄弟愛で、彼らの絆を描く作品だと知っていたからこそ、互いを知る努力をしたんだ。個人としても役としてもね。これは悲劇的な物語だけど、現場は最高に楽しかった。温かい環境を作り上げてくれた監督のおかげさ」と、共演キャストや監督への感謝をにじませた。

最後はハリスが「これは人の心の強さを力強く訴える物語だ。様々な不幸を乗り越えていくケビンの姿を通じて描かれる。いかに彼がすばらしい人間かよく分かるよ。それに本作ではメンタルヘルスや男らしさについて議論するシーンも多い。本作を見た人がある種の共感を得て、その共感が他の分野にも広がることを願うよ」と、作品を熱くアピールして締めくくった。

豪華キャスト陣が努力を惜しまず作り上げた圧巻の肉体、迫力のプロレスシーンに加え、家父長制の家庭で育った兄弟たちの絆や葛藤する姿といった、現代にも通ずるドラマティックなストーリーも魅力の本作。プロレス界の伝説となった一家の衝撃の実話を、スクリーンで堪能したい。

映画『アイアンクロー』は、4月5日より全国公開。

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