JR芸備線の存廃議論 全国初「再構築協議会」始まる 広島県「なぜ維持不可能か説明を」

JR芸備線の存廃を議論するため国が設置した全国初の「再構築協議会」が26日、広島市で始まりました。

広島市内のホテルで始まった芸備線再構築協議会には、広島・岡山両県と庄原市、新見市といった沿線自治体、それにJR西日本の関係者などおよそ20人が参加しました。

再構築協議会では、利用が低迷している芸備線の備後庄原・備中神代間について、国が調整役となってJRと沿線自治体が議論。3年を目安に存続か廃止か、方針を決めることになっています。

また、芸備線全線について議論するため、広島市と三次市も参加しています。

国土交通省中国運輸局 益田浩局長
「運営する私たちも、いわば手探りの状態だが、構成員の皆さんと相談しながら着実に意味のある議論を重ねていきたいと思っている」

協議会では、JR西日本の広岡研二広島支社長が、特定区間について人口の減少率を上回るペースで、利用が低迷していることを説明。「大量輸送という観点で鉄道の特性を発揮できていない」として、「今よりも便利で、持続可能性の高い交通体系の実現に向け議論したい」と述べました。

また、沿線自治体が意見を表明し、広島県の玉井優子副知事は「芸備線をなぜ維持できないのかJRは説明してほしい」と話しました。

協議会は、来年度末までに2回の開催を予定しているということです。

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