米公式による今季のアワード予想 ナ・リーグの新人王は山本由伸

アメリカ国内でのレギュラーシーズン開幕が迫るなか、米公式サイト「MLB.com」では88人の記者投票によって今季のアワード受賞者予想を実施した。対象は最優秀選手(MVP)、サイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督の4部門。日本人選手では、山本由伸(ドジャース)がナ・リーグの新人王部門で最多得票となったほか、ナ・リーグのMVP部門で大谷翔平(ドジャース)と鈴木誠也(カブス)、ナ・リーグのサイ・ヤング賞部門で山本と千賀滉大(メッツ)、ナ・リーグの新人王部門で今永昇太(カブス)にも票が入った。

MVPはフアン・ソト(ヤンキース)とムーキー・ベッツ(ドジャース)が1位に。ア・リーグはソトが僅差でフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)をかわした。ヤンキー・スタジアムが本拠地となること、FA前の最終年を迎えることなどから、ソトは怪物級の1年を過ごすことが期待されている。ナ・リーグは遊撃にコンバートされるベッツが昨季までと同水準の打撃成績を維持するようであれば、文句なしのMVP最有力候補となるだろう。

サイ・ヤング賞はコービン・バーンズ(オリオールズ)とスペンサー・ストライダー(ブレーブス)が1位に。バーンズはブリュワーズ時代の2021年に受賞しており、もし今季受賞となれば両リーグ受賞を達成する。ストライダーは昨季最多勝と最多奪三振の二冠を獲得。防御率(3.86)とFIP(2.85)のあいだには大きな乖離があり、ツキが上向けば自然と防御率も改善されるはずだ。

新人王はジャクソン・ホリデイ(オリオールズ)と山本が1位に。ホリデイは開幕マイナーが決定しており、新人王の動向は昇格時期次第だろう。僅差の2位にワイアット・ラングフォード(レンジャーズ)がランクインし、そこから1票差でエバン・カーター(レンジャーズ)が3位となっている。山本はデビュー戦で1回5失点ノックアウトを喫したが、今後の本領発揮が期待される。

最優秀監督はA・J・ヒンチ(タイガース)とクレイグ・カウンセル(カブス)が1位に。ア・リーグはブランドン・ハイド(オリオールズ)、マット・クアトラーロ(ロイヤルズ)、スコット・サービス(マリナーズ)もトップに肉薄した。ナ・リーグは同地区内での移籍となったカウンセルが新天地カブスでどんな手腕を発揮するか注目される。

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