山野哲也×アルピーヌA110 Rがデビューウイン。弟・直也と開幕2戦で連続1-2/全日本ジムカーナ

“鉄人”山野哲也が自身24度目の戴冠に向け、最高のスタートダッシュを決めた。3月16~17日、栃木県のモビリティリゾートもてぎ南コースで2024年JAF全日本ジムカーナ選手権第1戦・第2戦が行われ、アルピーヌA110 Rを駆る山野は開幕2連勝を飾った。

 山野は昨シーズン、スーパー耐久シリーズ第1戦鈴鹿での大クラッシュによって負傷し、全日本ジムカーナの2023年シーズン開幕戦を欠場したものの、第2戦から復帰して同イベントでいきなり優勝。その後も5勝をマークし欠場分を含む8戦6勝の成績を収め見事、23回目のチャンピオン獲得を果たした。

 今季2024年も引き続き、強力なライバルが揃うPE1クラスに参戦する山野は、2022年と2023年にドライブしたアルピーヌA110 Sから、より軽量なA110 Rにマシンをスイッチ。また、所属するチームドライビングマジックは同型のクルマを山野の弟である山野直也に託し、山野兄弟によるダブルエントリーを実現させた。

 迎えた16日(土)の開幕戦もてぎ、“王者”山野は第1ヒートで全選手の中で唯一1分20秒を切る、1分18秒461というタイムをマークし幸先よく今季1勝目を飾ると、コースを新たに翌17日(日)に実施された第2戦では第1ヒートで1分23秒792を記録。続く第2ヒートでこのタイムを100分の63秒縮めて見せ、ライバルを突き放した。結果、開幕2連勝を達成している。

 弟の山野直也が第1戦、第2戦ともに2位に入ったため開幕2戦の“ダブルヘッダー”は、いずれも山野兄弟によるワン・ツー・フィニッシュという結果になっている。第1戦の3位は大橋政哉(アルピーヌA110 S)、第2戦では古谷知久(ポルシェ911 GT3 RS)が3位表彰台を獲得した。

「この上ない最高の成果を残すことができた週末でした」と語るのは、今年もチャンピオン最右翼の山野だ。

「アルピーヌA110 Rのデビューウインを飾ることができて、とても嬉しいです。実弟である直也の器用さは別格で、兄として感謝しています。チームクルーもよく頑張ってくれました」

 開幕2連勝という文句なしのスタートを切った山野だが、58歳のレジェンドに慢心はない。「この勢いをシーズンを通して維持していけるよう、しっかり気を引き締めていきたいです」

 全日本ジムカーナ選手権の次戦は『マツダ・スピリット・レーシング・カップ・イン・TAMADA』だ。2024年シーズンの第3戦となる同イベントは、広島県のスポーツランドTAMADAで5月11~12日に開催される。

2024年全日本ジムカーナ開幕戦で“デビューウイン”を飾った山野哲也駆るアルピーヌA110 R
開幕戦と第2戦で、ともにワン・ツー・フィニッシュを達成した山野哲也(優勝:奥)と弟の山野直也(2位:手前)

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