ロシア抜きのウクライナ和平会議、失敗に終わる=大統領報道官

[26日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ロシア抜きでウクライナ和平に関する国際会議を開催するのは「ばかげて」おり、失敗に終わるとの認識を示した。

26日公表された国内メディア「論拠と事実」のインタビューで見解を示した。インタビューはモスクワ郊外のコンサートホールで銃乱射事件が発生する前日の21日に行われた。

ペスコフ氏は西側諸国から自国を守るため、ウクライナで戦争を続けていると発言。

「ロシアの参加なしにウクライナの問題を解決できるか。答えは明らかだ。できない」とし「というのも、ウクライナは西側集団の手中にある道具と化したからだ。西側集団はロシアにさらに圧力をかけ、ロシアを抑圧し、発展の外に追いやるつもりなのだろう。万が一彼らが成功を収めれば、ロシアを終わらせることができる」と述べた。

スイス政府は今年、ウクライナのゼレンスキー大統領の要請を受け、ウクライナに関する「世界平和サミット」を開催することに合意したと発表。日程などの調整が進められている。

ペスコフ氏は、欧州連合(EU)などがロシアの凍結資産から発生する利益をウクライナに移管する案を検討していることも批判。

「欧州諸国はわれわれがそのような決定に異議を唱えることを理解していると思う。これは恐らく1年の問題ではなく、数十年の問題だ」と述べた。

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