「SAO フラクチュアード デイドリーム」CBTプレイレポート:バトルはカジュアルに楽しめつつ、やり込み要素も豊富!

バンダイナムコエンターテインメントが2024年に発売予定のPS5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Steam用ソフト「ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム」。本記事ではクローズドβテスト(以下、CBT)の模様をお届けする。

SAO家庭用ゲームシリーズ最新作となる本作は、世界中のプレイヤーたちと、最大20人でチームを組み、待ち受ける強大な敵に立ち向かうオンライン共闘アクションゲーム。さまざまな役割を持ったSAOシリーズのキャラクターが記憶を越えて参戦する。

CBTでは、チュートリアルに加え、Co-Opクエストやボスレイドをプレイすることができた。今回は、CBT開始日の3月11日からPS5版でプレイした模様となる。

■キリトを操作しながら基本のプレイを学ぶ“チュートリアル”

はじめにプレイすることになるチュートリアルでは、キリトを操作して、基本操作を学ぶモードとなっていた。

本作では通常攻撃を連続で入力していくことで攻撃が繋がり、コンボとなる。コンボ中に強攻撃を入力することで、トドメのコンボフィニッシュを使用できる。通常攻撃でのコンボ回数により、コンボフィニッシュのアクションが変化。どのコンボ数でどのアクションが発生するかも把握しておきたいポイントとなる。

また通常攻撃や強攻撃のボタンを長押しすることで、基本スキルが使用可能に。突進斬りやダウン攻撃など、状況に応じて有効な技となっているので、こちらも臨機応変に使用できたほうが良いだろう。

本作でキャラクターの必殺技に当たるのが“アドバンススキル”。キャラクターによってスキルの内容が大幅に異なるのはもちろん、強力なスキルになるほどクールダウン時間が発生。タイミングを考えて使用していこう。

加えて、キャラクターそれぞれの特徴に合わせた“エクストラスキル”も存在。キリトを例にすると、ゲージがマックスになると使用でき、使うことで“覚醒”と呼ばれる状態に移行。覚醒中は、HPが一定時間毎に回復するほか、アドバンススキルにクールダウン短縮などの効果が付与される。

さらに、“アルティメット”と呼ばれる超必殺技にあたるスキルも。かなり強力かつ、使用中は無敵状態になる。その分、クールダウンも長いため、こちらも使用する場面を見極めていきたい。

アドバンススキル、エクストラスキル、アルティメットと紹介してきたが、使用するキャラクターによって内容もかなり異なるため、事前にどのキャラクターがどのようなスキルを持っているのかなどは把握してからプレイしたい。

敵からの攻撃については、ステップでの回避、もしくはガードで対処するのが有効。ステップについては、攻撃の直前にステップすることで“ジャスト回避”となり、無敵効果のほか、HPを一定量回復することができるので、チャンスがあれば積極的に狙っていこう。

というのも、本作の能動的な回復手段としては一部キャラのスキル効果による回復と“回復結晶”の使用という2パターンがある。スキルにはクールタイム、回復結晶にもクエスト毎に使用回数制限が存在し、Co-Opクエストやボスレイドの終盤には、回復手段が足りないとなってしまう場面が見られた。そのため、いざという時の回復手段としてジャスト回避があるというのは覚えておきたい。

道中の敵を倒したり、宝箱を開けると様々なアイテムのほか、“エクステンション”と呼ばれるキャラクターを強化するアイテムがドロップすることも。こちらは1クエストにつき、1つ装備可能となっており、クエスト中の付け替えも可能となっている。

クエストを進めながら、自分の操作するキャラクターとどのエクステンションに一番シナジーがあるのか試行錯誤するのも楽しみの一つだ。どのようなエクステンションが存在するのかは、公式サイト(https://fd.sao-game.jp/special/?p=104)などにも記載がされているので、チェックしてみてほしい。

各クエストのマップ最奥で待ち受けるのが“ボス”。ボスにはHPのほかに“ブレイクゲージ”と呼ばれるものがあり、ダメージを与えていくごとに上昇。100%まで溜めると敵がダウンし、大ダメージを与えるチャンスが生まれる。

またボスモンスターが大技を繰り出す際には、こちらも“シンクロカウンター”と呼ばれるカウンターを繰り出すことができる。マップ上に表示される所定のサークルにキャラクターが入り、カウンター準備が整えば、シンクロカウンター成功となる。逆にキャラクターが集まらなければ、カウンター失敗となり、敵の大技が発動してしまうので注意が必要だ。

ボスのHPを削っていくと“スイッチチェイン”という協力技が発生する場面も。スイッチチェインが発生すると、攻撃順が回ってきたときに特定のボタンを押すことで“チェインアタック”が発動可能に。その場にいる全員の行動が終わったら、参加キャラクター全員が同時攻撃を行う“チェインフィニッシュ”が発生する。

なおチェインアタックは、対象の敵の一定距離内にいないと当たらないため、スイッチチェインが発生した際はなるべく敵の近くに移動し、距離を保ちながら戦う必要がある。

これらを駆使し、道中のモンスターやボスを倒してクエストクリアを目指すことになる。一見、覚えることがたくさんあると思うかもしれないが、チュートリアルとCo-Opクエストをこなせば、直感的に覚えていけるものとなっている。

■“Co-Opクエスト”ではクエストをクリアしていき、どんどん増えていく仲間とともにボスへ挑む

チュートリアルを終えた後はCo-Opクエストに挑戦。ここからチュートリアルで操作したキリト以外の5キャラクターを合わせた6キャラクターから1人を選び、挑むことになる。なお、1パーティー4人編成となり、同パーティー内では同じキャラクターを使用することはできないので注意が必要だ。

キャラクターは、それぞれロールが異なり、使用できるスキルはもちろん、操作感がかなり変化するキャラクターも存在する。CBTでは6キャラクターが実装されており、能力バランスの良い“FIGHTER”のキリト、生存能力に秀でたパーティーの盾となれる“TANK”のエギル、攻撃に特化した“ROGUE”のアルゴ、遠距離攻撃が得意な“RANGER”のシノン、集団相手の戦闘が得意な“MAGE”のオベイロン、味方の支援に秀でた“SUPPORT”のリーファが用意されていた。

CBT内で一通りのキャラクターを触ってきたが、今回はこの中でも一番操作感が異なり、筆者としても原作・アニメを通してトップクラスに好きなシノンを中心に使用した感想をお届けしていく。

Co-Opクエストや、後述するボスレイドでは、クエスト開始時、全員が覚醒レベル1からのスタートとなる。それに加えて、アドバンススキルも一定までレベルアップした時に好きなものを一つずつ開放していく形となる。そのため、各キャラクターでどのスキルから解放していくかあらかじめ決めおいたほうが良いだろう。

先ほどシノンは他キャラクターと使用感がかなり異なると記述したが、その理由はシノンの攻撃がスナイパーライフルを用いた特殊アクション“射撃”をすることにある。大まかにいえばTPS/FPSのゲームをプレイしている感覚に近い。またガードが存在しないため、常に有利な位置をキープして戦うのが基本戦術となる。

Co-Opクエストでは、マップ内にマークされた地点でミッションをこなしていくことで、先のマップに進むことができる。ミッションさえこなせば先に進めるのだが、マークされた地点以外でも敵が出現することがある。

より早い段階でアドバンススキルを使用できるようになるのはもちろん、後半のボス戦に備えて、できるだけ多くの敵を倒し、覚醒レベルを上げながら進んでいく方が良いだろう。

Co-Opクエストでは、4人パーティが5組、全20人が参加しているが、2マップ目から合流していき、最終的に全員でボスに挑むものとなる。大混戦となるボス戦ではHPが0となってしまう場面もしばしば。その時は一定時間ダウン状態となるが、他のプレイヤーから蘇生してもらうことで、再度戦線に復帰できる。

なお蘇生されなかった場合でも、一定時間経過後に少し離れた場所からリスポーンされるため復帰もしやすく、カジュアルにマルチプレイでの共闘体験を楽しむことができるようだ。

ボス討伐後には、クリアタイム、ミッションクリア数、敵討伐数、リスポーン回数などを参照し、スコアが決定。それによりプレイヤーランク、キャラクターランクが上昇していく。プレイヤーランクは一律だが、キャラクターランクは使用するキャラクターによって異なり、レベル上昇によってステータス値のアップなどが確認できた。

またクエストクリア後の楽しみの一つが、キャラクターに装備できる武器やアクセサリーなどのアイテムを獲得できるという点。それぞれランクはもちろん、レアリティ、細かなステータスの違いがあり、より高いレアリティ、良いステータスのものが入手できた時には、思わず声を上げるほど嬉しかった。

また、プレイヤー個人の戦績、その数値がクエストに参加したプレイヤーの中でどのくらいの位置についていたのかランキングで確認することも可能となっていた。

筆者はCBT開始日の3月11日から参加していたと先述したが、初日時点ではCo-Opクエストは制限時間内にクリアできるかギリギリの仕様となっていた。ただ2日目からはよりクリアに近づけるよう調整が行われた。

また、クリア条件がわかりにくかったものについては、即座に公式SNSなどでクリアまでの方法を紹介するといった、素早い対処が見受けられたのも非常に良いポイントだった。

■ザ・スカルリーパーなど、原作・アニメでキリト達を苦しめたボスが登場する“ボスレイド”

もう一つのモードとなるボスレイドでは、原作・アニメに登場した強敵に挑むことに。こちらはCo-Opクエストと同様に覚醒レベル1からスタートするのだが、ボスも最初からマップ上に出現する。そのため、時々出現するモンスターを倒しながら、徐々にレベルを上げていき、ボスの討伐も目指すものとなっていた。

今回のCBTでは、20人のプレイヤーとともにザ・スカルリーパーに挑んだ。Co-Opクエストで出現するボスよりも格段に強く、かなり歯ごたえのある内容となっていた。また、プレイのしやすさ的にも、ロールを意識したバランスの良いパーティー編成が重要であると実感できた。

基本的には全員で協力してボスを倒すのが目標になるのだが、ボスレイドではパーティー別のスコアランキングが常に表示。クエスト中に課されるミッションも、一撃で一番多くのダメージ数を稼げ、最大コンボ数を決めろといったプレイヤー間で競い合うものとなっており、より戦闘を白熱させてくれる要素となっていた。

その中でも一番白熱するのが、ボスに最後の一撃を与える“ラストアタック”。ミッションに設定されていることはもちろんだが、実際にラストアタックを決めた時の達成感は計り知れないものがあるので、プレイする際にはぜひ挑戦してみてほしい。

今回のCBTでは、6人のキャラクターを触ることができたが、「ソードアート・オンライン」にはまだまだ魅力的なキャラクターが多く存在する。それらがどのような形で本作に登場するのか非常に楽しみなポイントの1つでもある。

またオンラインでのプレイのほか、ストーリーを楽しめるモードも存在する。あらすじやティザートレーラーでその一部を確認できるが、いったいどのような内容になるのか、1ファンとしても大いに期待したい。

なおGamer編集部では、CBTの実況プレイ生放送も実施していたので、こちらもあわせてチェックしてみてほしい。

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