エクソン、豪ガス供給急減と警告 政策安定と投資拡大呼びかけ

Scott Murdoch Praveen Menon

[シドニー 26日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルは26日、オーストラリアのガス供給が急減するとの見通しを示し、政策安定とセクターへの投資拡大を呼びかけた。

エクソンモービル・オーストラリアのコマーシャルディレクター、デビッド・バーマン氏が豪シドニーで開催された業界会議の講演で述べた。

家庭と企業へのエネルギーの安定供給を確保し、手頃な価格を提供するためには国内ガス供給とインフラへの新たな投資が急務だと指摘。

「投資がなければ、南部の州へのガス供給は2030年までに44%減少すると試算している」と述べた。

エクソンは、南部地域(ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州、首都特別地域、南オーストラリア州)最大の単一ガス供給源であるギプスランド盆地の合弁事業を運営している。

バーマン氏は米国では陸上・海上掘削許可の申請から取得までに数カ月しかかからないが、オーストラリアでは2年もかかると指摘。

「25─30年に東海岸で必要になるガスの3分の1は生産されていないため、国内ガス価格の大幅低下を追求するには規制の時間軸を大幅に短縮する必要がある」と述べた。

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