芝浦工業大学、建築学部学生が能登半島地震被災地で仮設住宅建設などのボランティアに参加

芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田純)建築学部の学生7人が、特別招聘教授を務める建築家 坂 茂氏が設立したNPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(以下、VAN)の活動に参加し、仮設住宅建設などのボランティアを実施しました。昨年度も、トルコ地震、ハワイの山火事を受け、坂氏が学生を率いて支援活動を行っています。

芝浦工業大学は、関連団体などで集めた募金の3,547,187円を被災者の住環境支援を行うVANに送金しました。VANでは、2023年5月に起きた令和5年奥能登地震の仮設住宅建設支援から始まり、2024年1月能登半島地震による避難所への紙の間仕切り(ペーパーパーティションシステム)設置など、被災者支援を継続して行っています。

輪島市 3月8-11日にかけて仮設工房を建設

芝浦工業大学特別招聘教授・NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク代表 坂 茂氏

■能登の地震に関連した学生の活動状況

2023年6月3日 珠洲市 仮設住宅(ペーパーログハウス)建設

2024年1月9日 金沢市 額谷ふれあい体育館、紙の間仕切り

(ペーパーパーティションシステム)設営

2024年3月8-11日 輪島市 輪島塗仮設工房1棟 建設、珠洲市 仮設住宅1棟 建設

※参加学生数:総勢10人(実人数7人)

2024年3月8日から11日には珠洲市と輪島市に仮設住宅1棟、仮設工房1棟を建設しました。珠洲市長からの要望を受け、家屋が倒壊しビニールハウス住まいをされていた高齢者の方の仮設住宅を1棟建設しました。また輪島市では、輪島塗の工房キリモトの敷地内に仮設工房を建設しました。なお令和5年奥能登地震の支援として、2023年6月3日~4日に珠洲市正院地区に建設した仮設住宅は、今回(2024年1月1日)の地震でも何も損傷なく使われています。

■参加学生からのコメント

(建築学部3年 中村千夏さん)

建築を専攻する学生として、今の自分にできることを考えて参加を決めました。

活動の中では、何を優先すべきか、どうスムーズに作業を進めるかを常に考えていました。チームのメンバーをよく知ることがスムーズな施工に繋がったと考えています。また被災地支援は、ボランティアする側だけでなく現地の人たちの協力があって活動ができるのだと強く感じました。

(建築学部3年 二渡杏さん)

図面や企画だけで終わらせず、実際に仮設住宅建設に携わりたくて参加しました。

仮設住宅の建設は、慣れれば誰でも作れるのが良い点です。吹雪や大雨になることもあり、思うように作業が進まないこともありました。しかし、実際に使う方の顔を見て、完成を喜んでもらえたことで、活動の意味があったと嬉しく思いました。

■送金した募金の概要

送金日 :2024年2月29日、3月22日

合計金額:3,547,187円

募金団体:芝浦工業大学内設置募金箱、芝浦工業大学校友会、

芝浦工業大学後援会、株式会社エスアイテック、

芝浦工業大学教職員有志

■関連リンク

▼坂茂建築設計「令和6年能登半島地震 被災地支援プロジェクト」

https://shigerubanarchitects.com/ja/news/2024-noto-peninsula-earthquake-disaster-relief-project/

珠洲市・2023年6月4日 仮設住宅(ペーパーログハウス)建設

2024年能登地震後の2023年に建設した仮設住宅の様子(損傷なし)

金沢市 1月9日に避難所に紙の間仕切り(ペーパーパーティションシステム)を設営

珠洲市 1月28日、避難所の紙の間仕切り設置後の様子

2024年3月に完成した珠洲市仮設住宅の外観

2024年3月に完成した珠洲市仮設住宅の内観とここに住まわれる瀬戸さん

輪島市・2024年3月に完成した仮設工房の外観

輪島市・2024年3月に完成した仮設工房の内観と輪島塗職人の桐本氏

芝浦工業大学とは

工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科

https://www.shibaura-it.ac.jp/

理工系大学として日本屈指の学生海外派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の大学です。東京都(豊洲)と埼玉県(大宮)に2つのキャンパス、4学部1研究科を有し、約9,500人の学生と約300人の専任教員が所属。2024年には工学部が学科制から課程制に移行し、従来の教育の在り方を根本から変えていきます。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。

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