高松競輪場の再整備 市民団体の住民監査請求を棄却「市民の意見を聞く行為を欠いているとは言えない」

高松市が行う高松競輪場の再整備をめぐり市民団体が公金支出の差し止めを求めた住民監査請求が棄却されました。

高松市は約75億円かけて老朽化した今の競輪施設を6割程度に縮小して建て替えます。

そして、残りの土地を25億円以上で民間事業者に貸し出し、ホテルやスポーツエリアなどの整備と運営を委託します。

これに対し、市民団体が2024年1月、「予算規模が改修の方針を決めた当初の6.8倍以上に膨張したのに市民の声を聞くことなく予算を執行するのは違法、不当」だとして公金の支出差し止めを求めていました。

高松市監査委員は「市のホームページに再整備事業の概要を公表し、選挙で選ばれた市議会議員が正当な手続きで予算案を審議、議決していて、市民の意見を聞く行為を欠いているとは言えない」として、監査請求を棄却しました。

また、市民団体が指摘したギャンブル依存症への配慮や青少年への影響については「対策や検討がなされている」としました。

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