マリンバ演奏、全国大会に臨む 北上・晴山巧望さん、東京で27日

全国大会に向けた練習に打ち込む晴山巧望さん(左)

 北上・江釣子中3年の晴山巧望(たくみ)さんは、全日本中学生・高校生管打楽器ソロコンテスト(日本吹奏楽指導者協会主催)の東北大会で優勝した。一つ一つの音に妥協しない姿勢でマリンバを奏で、初出場の舞台で高い評価を得た。「音楽は自分にとって生きがい」と約6年の打楽器経験で才能を開花させ、27日に東京都で開かれる全国大会に臨む。

 毛糸や綿糸を重ねたマレットを手に、力強く鍵盤をたたく。東北大会で演奏し、全国でも披露する「プリズム」は静から動の移り変わりが印象的だ。5オクターブの幅広い音域がある木琴の一種マリンバは弾きこなすことが難しい楽器の一つだが、「自分の感情を音に表せるのがすごく面白い」と向き合う。

 江釣子小4年から鼓隊でパーカッションを担当し、中学校の吹奏楽部でも同パートを続けた。部活動に一区切り付いた時に「今の実力を試したい」と思い立ち、同部のコーチから勧められたマリンバでコンテスト出場を決めた。昨年9月から北上市大通りの小原音楽教室に通い始め、実力をさらに伸ばした。

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