『警戒している犬』にしてはいけないNG行為3つ 愛犬とのトラブルを防ぐために注意すべきこととは

️「警戒している犬」にしてはいけないNG行為

犬は好奇心旺盛で、飼い主との信頼関係を大切にする生き物です。しかし、時にはなんらかの原因によって警戒心を露わにすることもあります。

そしてその原因が、普段は大好きな飼い主や家族のなにげない行為である可能性も…。

そこで今回は、「警戒している犬」にしてはいけないNG行為について解説します。愛犬からの信頼を失ってしまわないように、飼い主だからこそくれぐれも気を付けましょう。

1.無理やり近づく

犬は警戒している時に、さまざまなボディランゲージでその気持ちを表現します。

耳を伏せる、体を低くする、じっとする、上目遣いで見る、首から背中の毛を逆立てる、低く小さく唸る、鼻の上に皺を寄せるなどの仕草や表情をしている場合、その犬は警戒している状態であると言えるでしょう。

体全体で「今警戒しているぞ、近づかない方がいいぞ」とこちらに伝えてくれているわけですが、これを無視して強引に近づくとどうなるでしょうか。

警戒しているところに無理に近づかれれば、犬の警戒心はさらに高まって興奮しますし、さらにはその警戒心が恐怖心に変わったり、怒りに変わったりする可能性もあります。

「嫌だ、来ないで!今は近づかないで!」という愛犬からのメッセージを無視してしまえば、当然愛犬からの信頼を失います。さらには、恐怖心からパニックになった犬が攻撃行動に出ることも珍しくありません。

可愛いと思って撫でてあげたい、ハグしたいとなる気持ちは分かりますが、相手の気持ちやタイミングを無視した一方的な感情の押し付けは、犬にとっても甚だ迷惑です。犬が警戒していることに気付かずに、無理やり近づくことはやめましょう。

2.目をじっと見る

信頼関係が出来上がっている犬と人の場合、アイコンタクトはお互いの信頼関係を強めるためのコミュニケーションになりえます。

しかし本来、犬同士で目を見つめたり、目を合わせたり、という行為はいわゆる「威嚇行為」となります。どれほどおとなしい犬であっても、初対面の犬や人間に対しては警戒をします。シャイな犬であれば尚更です。そのような状態の犬にアイコンタクトを強要すると、犬はどう感じるのでしょうか。

よく知らない人に目をじっと見つめられると、犬はその相手に(威嚇された!)と感じてしまいます。目線を合わせようとしゃがんでもダメです。じっと見つめる行為そのものが、相手の警戒心を高めてしまうのです。

もし犬が警戒している表情をしたら、まずは犬から目をそらしてあげましょう。「威嚇しているのではないよ」ということをボディランゲージで教えてあげることになります。

また、真正面から近づくのも、犬に対して威嚇しているように感じさせてしまいます。どうしても近づかなくてはいけない場合は、体や顔を斜めにしたり、横を向きながら近づいてあげると良いようです。

3.大きな声で叱る、騒ぐ

「警戒している犬」は、感情が昂り興奮している状態です。いつ何をされるかわからない、という不安と戦っている状態ともいえます。そのような極限の状態の時に飼い主が大きな声を出したり、近くではしゃいだ声をあげたりするとどうなるでしょうか。

隣にいる人間が大きな声で叱り出すと、犬はストレスを感じて余計に警戒心を高めます。また人間が慌てている様子を察知し、不安が煽られることもあるようです。

さらに人間の高い声は犬の興奮を高めてしまうので、パニックを起こして余計に吠えたり噛みついたり、というような行動につながってしまうことがあるのです。

警戒して吠えている時に大きな声で叱ったり、高い声で注意をしたりするのは逆効果といえます。

️まとめ

飼い主さんや家族のうっかり行為や「良かれ」と思ってした行為が、普段は大丈夫でも、タイミングによっては実は愛犬に良くない影響を及ぼしていることがあります。

愛犬の異変に素早く気づき、愛犬がもし警戒しているような状態であれば、今回解説したような行為はNGですので避けられるようにしたいですね。

これは飼い主さんひとりが出来ていても、ご家族全員が理解しておかないと犬のストレスを減らすことはできません。犬が警戒しているときは不要なストレスを与えないように、家族同士で愛犬の警戒サインなども周知徹底しておきましょう。

愛犬が警戒していることがあっても、その警戒をスムーズに解いてストレスから解放してあげられるような配慮ができるように、日頃から心掛けましょう。

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