小林製薬の「紅麹」使用の製品 県内も自主回収の動き広がる【長野】

小林製薬の紅麹を使った商品の健康被害問題です。県内では新たに伊那市の酒造会社など2社が紅麹を使用した商品を自主回収することを決めました。

伊那市の酒造会社「仙醸」は、紅麹を使った「黒松仙醸どぶろくロゼ」の自主回収をきのうから始めました。

■仙醸・黒河内貴 社長
「分からない不確定なことが多いけど、まずはより安心安全というか誠意ある対応をしようということで、その一環としてまずは自主回収をしようという立場」

6年前から着色の目的で紅麹を使用していて、県内外の小売店などに商品を出荷してきました。

■仙醸・黒河内貴 社長
「(健康被害の相談は)全くありません。(再販まで)時間はかかるいうかもしかしたらこのまま終売になることも十分有り得ると思う」

一方、茅野市の山高味噌でも25日、「信州甘口紅麹みそ」の自主回収を発表しています。
山高味噌によると20年以上販売していますが、健康被害は確認されていないということです。

厚生労働省は午後会見を開きました。

■厚生労働省・武見敬三 大臣
「小林製薬に対して厚生労働省の担当者が同社の対応状況についてヒアリングを行います。今週中を目途に薬事食品衛生審議会の調査会を開催し事案の状況と対応の必要性を審議して頂く」

小林製薬の「紅麹」をめぐっては、腎疾患で死亡した人がサプリメントの「紅麹コレステヘルプ」を摂取していたことが明らかになっています。
今のところ、商品の摂取と死亡との関係性は分かっておらず、今後、調査を進めるとしています。

© 長野朝日放送株式会社