「清々しいほどのクズっぷり」ついに明かされた犯人にSNS衝撃…『厨房のありす』最終回

3月24日に日本テレビ系日曜ドラマ『厨房のありす』の最終話(第10話)が放送された。

(※以下、ネタバレを含みます)
「料理は化学です」が口癖の八重森ありす(門脇麦)は、自閉スペクトラム症(ASD)の特性ゆえ、生きづらさを抱えながらも、化学の理論に基づき “やさしいごはん”を振る舞う天才料理人であった。ありすと、ありすのお店『ありすのお勝手』のアルバイト・酒江倖生(永瀬廉)は、ありすの母・五條未知子(国仲涼子)が命を落とした25年前に起きた研究所の火災と、倖生の父・十嶋晃生(竹財輝之助)が罪を着せられ、晃生を自殺に追いやった横領事件、2つの事件は徐々につながり始め、真相に近づきつつあった。

『五條製薬』の創立250年パーティーの開催を知ったありすと倖生は、五條誠士(萩原聖人)の元を訪れる。誠士の妻であり、未知子の姉の五條蒔子(木村多江)から自分の父親が誠士であることを知らされたありすはそのことを問い詰める。すると誠士は「僕が君の実の父親だ」とありすに打ち明けた。

一方、八重森心護(大森南朋)もまた、パーティー会場にいる会長・五條道隆(北大路欣也)の前に姿を見せ、25年前の研究所の火災が放火であることを告げる。その場にいた蒔子は動揺し、傷ましい出来事の真相に向き合うことを拒絶。そんな蒔子を心護は落ち着かせ、真相を明かすのであった…

誠士はありすにこう語る。誠士と交際中の未知子は、ありすを妊娠。道隆の逆鱗(げきりん)に触れることを恐れた誠士と未知子が出した答えは、未知子だけでありすを育てていくということであった。

ありすが研究所の火事が放火であったことについて誠士を問い詰めると、誠士は「火を付けたのは心護なんだ」と衝撃の事実を明かした。さらには、自閉症のありすに自分の店を持たせるために作った『ありすのお勝手』のための資金を得るため心護が横領をしたことも吐露し、ありすのためにそれらを秘密にしていたことを誠士は謝罪した。

すると、誠士と晃生のボイスレコーダーに録音された2人の密談を流しながら心護が現れる。放火事件の後に晃生は、誠士との会話を録音しており心護に託していたのであった。その密談の内容は、晃生に放火を怪しまれた誠士が自白するというもので、その詳細は、

――誠士は、未知子に睡眠薬入りのコーヒーを飲ませその間に放火。身をていして未知子を助けたことで、殺意を隠蔽(いんぺい)した。誠士は、未知子の研究を引き継ぐことで、高い地位が転がり込むことを画策し、未知子の研究成果や息子の倖生を引き合いに晃生の口を封じていた。

そこに、全てを知った蒔子と道隆も現れる。誠士は横領の動機がないことを主張するも、研究していた新薬の臨床データ改ざんのため医師を買収していた費用に充てたことを指摘される。真犯人の正体にSNS上でも「誠士さん最低すぎる…」「クズすぎる」と辛らつなコメントが見られた。

すると、誠士は「あーもう!なんだよー!なんだってお前、今になってこんなこと言う気になったんだよ」と心護に対し開き直る。これに心護は「ありすのおかげだよ」と、傷つくのを覚悟で真実と向き合う決意をしたありすに触発されことを明かした。

心護に出世のため五條家に取り入ろうとしていたことを指摘された誠士は、苦言を呈す道隆にも「あんたの考え方のせいでこうなったんだよー」と逆ギレ。さらにありすに「お父さんは八重森心護だけです」と突き放された誠士は「結局、俺はお前の父親で、お前は、人殺しの娘だけどな」とにらみをきかせた。

結果的に、『五條製薬』CEO就任も白紙となった誠士は警察へと連行された。ネット上でも「誠士さん完全にヤバいやつ」「清々しいほどのクズっぷり」と本性を表した誠士にドン引きであった。

真実は明かされた後も、倖生はありすと共に生きる未来を選択。ありすは倖生の手をとり「私は倖生さんとこれからもずっとずっと一緒にいます」と心護に報告し、心護が慌てる場面も。

ラストシーンでは、これまでの登場人物が『ありすのお勝手』に集結。蒔子と共に初めて来店した道隆もありすの料理に「こんなにおい美味しいならもっと前から来ればよかった」と大絶賛であった。

SNSでも「“ありすのお勝手”近所にできないかなー」「日曜の楽しみが終わっちゃう…」「倖生くんが笑っててくれてよかった」とたくさんのコメントが投稿され、放送終了前にX(旧Twitter)のトレンドにて1位を獲得。多くの仲間に囲まれながら、ありすの物語は笑顔で幕を閉じた。

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