「金利は極端には上がらない! 住宅ローンも固定金利と変動金利でバランスよく!」マイナス金利解除で広島市の住宅事情

日本銀行がマイナス金利を解除、17年ぶりに金利の引き上げを決定しました。メガバンクが預金金利を上げる中、広島銀行なども来月から預金金利を引き上げます。一方で、借入金利も上がるのではと予測されています。金利の引き上げがわれわれの生活にどう影響が出るのでしょうか?

街の人たちは(男性)
「生活しにくいというか、大きい買い物がしにくくなりますよね。マイホームを買おうかなと思っていたので、ちょっとそういうのを聞いたらちゅうちょしますよね」

30代夫婦
「住宅ローンを組んだばっかりなので心配しています。住宅ローンに影響があったら、いやだなと思っています。預金の金利も上がるけど、預金は低水準でいっていると思うから、どっちかというと投資とか、そっちの方に回すかなと。今の金利くらいだったら投資の方が勝つかなと思います」

30代夫婦
「金利がこれからどんどん上がっていくかっていわれたら、そうではないっていう日銀の発表もあるので、そこまで不安には思ってないです」

住宅など大きな買い物をする際の金利の影響を気にされる方が多いようですが、実際はどうなんでしょうか。

広島市西区のソシオマンションギャラリーです。広島市内のソシオマンションシリーズ4棟、300戸余りを扱っています。日銀の金利政策変更についてこれまで、お客さんからの問い合わせは…

GAパートナーズ 企画営業部3部 花田喜規 部長
「問い合わせはない状況です。数件、話題に出るくらいですけど、今後あるかどうか注目しています」

2年後に完成する広島市西区の「ソシオ三篠北町」です。地上14階建てで3LDK、2LDKの74部屋が用意されます。来月から始まる見学会も2週間で60人以上と予約いっぱいで、影響は出ていないそうです。

GAパートナーズ 企画営業部3部 花田喜規 部長
「銀行の金利競争もあるので、すぐに金利が上がるとは思っていません。マンションの性能も上がっていますので、住宅ローンの返済年数が従来よりは長く組めるようになっています。そういった提案をしていきたいと思っています」

民間調査会社の帝国データバンクも、すぐに大きな影響が出てくることはないといいます。

帝国データバンク 情報統括部 藤井俊 部長
「欧米のように急激な金利の引き上げは今のところ、日銀も考えていませんので、極端に金利が上がるという状況は考えにくいです。半年、1年でそんなに極端には変わらないと思いますけど、住宅ローンの組み方としては、固定部分と変動部分をバランス見ながらという形になると思います。タイミングとしては早めに(金融機関などに)相談された方がいいと思います」

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メリットとしては預けた預金の金利が上がりますが、デメリットとしてはお金を借りるとき、利息が高くなります。そこで気になるのは金額の大きい住宅ローンです。

帝国データバンクの藤井さんによりますと、「住宅ローンはまだあせらなくてもだいじょうぶ」とのこと。理由としては、▽「日銀は急には金利を上げない方針」を打ち出している。急激に上げると、日本経済が混乱するので様子見をするのではということです。もう1点は、▽「銀行間競争もあって借入金利については様子見」をするのではということなんです。

そして、住宅ローンの組み方ですが、「固定金利と変動金利のバランスを見て」ということです。現在の低い金利だと変動型の方が安いのですが、将来、金利が上がるリスクもあります。住宅ローンは20年・30年と長い契約となり、先々の経済動向がわからない。なので、例えば借入金を固定金利と変動金利を半々にするなど、住宅購入を決めたら金融機関に早めに相談をということです。

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