天満屋女子陸上部の武冨監督、今月限りで退任へ 後任は西脇工高出身の山口衛里ヘッドコーチ

退任を発表した天満屋の武冨豊監督=2024年3月12日、岡山市北区

 パリ五輪女子マラソン代表の前田穂南(兵庫県尼崎市立園田東中出身)らが所属する天満屋女子陸上部(岡山市)は26日、武冨豊監督(70)が今月限りで退任すると発表した。後任には、2000年シドニー五輪女子マラソン7位で、西脇工高出身の山口衛里ヘッドコーチ(51)が昇格する。

 佐賀県出身の武冨氏は、現役時代は神戸製鋼陸上部で活躍し、1996年に天満屋の監督に就任。東京から2大会連続の前田をはじめ、通算6大会で五輪代表を育てた。今後は専任コーチとして、マラソンを中心に選手育成に携わる。

 山口ヘッドコーチは加東市(旧滝野町)出身で、93年に選手として天満屋に入社した。99年の東京国際女子マラソンで当時日本歴代2位の2時間22分12秒で優勝し、シドニー五輪出場権を得た。

 2005年に引退した後は07~11年でコーチを務め、一度退任。20年に復帰し、22年からはヘッドコーチに就いた。監督就任にあたり「応援してくださるたくさんの方々に感動と元気を届けられるチームにしていきたい」などとコメントを発表した。(山本 晃)

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