なぜ事故は防げなかったのか…ウォータースライダーで遊んでいた8歳の児童が死亡 報告書の中身は?

「事故は起こりうる」その意識が必要。
去年8月、島根県邑南町のレジャー施設のウォータースライダーで、男子児童が死亡した事故を受け、26日、検証委員会から報告書が町長に提出されました。

この事故は、去年8月、地元の公民館が主催するサマーキャンプに参加していた8歳の男子児童が、ウォータースライダーで遊んでいた際に、上から滑ってきた別の児童とぶつかり、その後死亡したものです。

事故を受けて、町は第三者検証委員会を立ち上げ、事実関係の確認や、原因究明と再発防止策の検討を進め、その報告書が、町長に提出されました。

邑南町 石橋良治 町長
「絶対こういうことがあってはならない。そのためには我々が何をするかということが問われていると思っています。今回のことで子供さんの活動に制限があってはなりません。子供さんの行動をどう把握していくかも学びながら万全を期すことが今回の教訓かなと。」

報告書には、事前の準備から、当日の動き、事故後の対応などのそれぞれの問題点がまとめられ、検証委員会の中村委員長は担当者それぞれの責任意識の欠如が大きな要因だったと話します。

事故検証委員会 中村健太委員長
「今後こういう活動をするにあたって、職員、監督する立場、皆さんがこういう事故が起こってしまうことがあり得るんだという意識を持つことが一番大事なのではないか。邑南町だけの問題ではなく、マンパワーが足りないところでは同じように起こりうる自体だと思います。」

町はこの報告書をもとに、マニュアルを作成し、再発防止に努めていくとしています。

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