新たに7件 県指定文化財に

奈良県は、あらたに7件を県指定文化財にすると発表しました。古代の道路・下ツ道の遺構などが選ばれています。

このうち史跡として指定されるのは、7世紀・飛鳥時代後半には存在したとみられる古代の主要道路・下ツ道の遺構です。下ツ道は、奈良盆地を南北に約25kmほぼまっすぐ貫いており、2002年度から行われた発掘調査で、大和郡山市から天理市にまたがって160m以上の側溝がみつかりました。また有形民俗文化財に五條市の「吉野の漆掻き用具」が指定されます。明治から昭和初期に使われた体系的な漆掻き用具一式で当時、日本の漆生産の4割以上を占めた「吉野漆」にまつわる貴重な資料です。なお、このほか有形文化財に橿原市の日本聖公会八木基督教会や生駒市の法楽寺にある木造四天王立像など5件が選ばれました。

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