女子は金蘭会高、下北沢成徳高ら3年生に逸材ぞろい【さくらバレー2024】

私立高校の日本一を決める第29回全国私立高等学校男女選手権大会(さくらバレー)が3月26日(火)から29日(金)に東京・神奈川の9会場で行われる。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年、21年は大会中止に。その後は参加チーム数を減らし、無観客にするなど規模を縮小して開催してきたが、ようやくこれまでの風景が戻ってくる。出場校は過去2年の男女各48チームから80チームと従来の数に戻り、昨年に続き部員の入場人数制限も撤廃。5年ぶりの制限なき大会を制するのはどのチームか。今回は、女子の見どころを紹介

秋本美空(共栄学園高)【写真:月刊バレーボール】

2023年度の日本代表に高校生では唯一選出された秋本美空(共栄学園高〔東京〕)など、新3年生は将来有望な選手が多い。最上級生として臨む初の大会で、白熱した戦いの予感が漂う。

前回大会で5年ぶりの頂点に輝いた金蘭会高(大阪)は、新チームでも厚い選手層を誇る。2月のU18、U20日本代表候補による強化合宿には、全国最多の9選手が参加。エース西村美波やセッター花岡千聡、そしてアンダーエイジカテゴリー日本代表として海外で戦った大森咲愛、西川凜、馬場柚希ら経験豊富な選手を軸に、連覇を目指す。

新たなシーズンでも目が離せないのが、昨年のインターハイと国体で優勝し、そして今年の春高では準優勝と常に全国トップに君臨した下北沢成徳高(東京)。リベロ以外のスタメンは残り、河俣心海、中田藍美、柳千嘉の身長180㎝超えトリオをはじめ、圧倒的な高さが光る。イェーモンミャ、後藤ビビアン愛音の両エースら強力なスパイカー陣を擁するだけに、セッター小山明のトスワークがポイントになりそうだ。

その強敵に、共栄学園高は新チームで連勝した。1月の東京私立高等学校選手権大会決勝、そして2月の都新人選手権大会決勝で、ともにストレート勝ち。秋本や宇都木乃愛ら1年生時から活躍してきた選手たちが最上級生となり、チームを頂点へ導けるか。

そのほかにU18、U20日本代表候補合宿に招集された選手たちも必見だ。昨年度、高校では自身初の全国大会を経験した身長181㎝の村瀬アンジェリーナ梨里(高知中央高〔高知〕)は、将来性の高いサウスポー。また、今年の春高でベスト4入りした身長180㎝の熊谷苺花(旭川実高〔北海道〕)、昨年は入学前にさくらVOLLEYを経験した身長183㎝の中川いちの(古川学園高〔宮城〕)、昨年のU21ビーチバレーボール日本代表に選ばれた身長185㎝の矢田和香(今治精華高〔愛媛〕)ら大型選手がそろう。

さらに、セッターの飯田遥香、昨年はU19日本代表として世界を相手に戦った山内志織の駿台学園高(東京)コンビにも注目だ。

矢田和香(今治精華高)【写真:月刊バレーボール】

各地の新人大会女王の躍進も楽しみの一つ。県新人大会で優勝し、中国新人大会でもベスト4入りした銀河学院高(広島)なども力を発揮できるか。

【大会スケジュール】

3月26日(火) 開会式

3月27日(水) 5チーム予選リーグ戦

3月28日(木) 5チーム予選リーグ戦・ベスト8決定戦

3月29日(金) 準々決勝・準決勝・決勝・閉会式

※準々決勝から決勝は、毎日新聞デジタルにてライブ配信を予定

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