中国への海外直接投資低迷、「変動は普通」と外為当局高官

[博鰲(中国) 26日 ロイター] - 中国外為当局の高官は26日、海外からの直接投資(FDI)の低迷について、変動は「普通のこと」だと述べた。博鰲(ボアオ)フォーラムで述べた。中国当局は海外からの投資誘致に力を入れている。

FDIは2023年に8%縮小し、今年1─2月は前年比20%近く減少した。新たな反スパイ法や、外資コンサルティング会社への家宅捜索を受け投資家の懸念が高まっている。

中国国家外為管理局(SAFE)のXu Zhibin副局長は「中国へのFDIのトレンドは、基本的に世界的なトレンドと一致している」と指摘。FDIは21年に高水準だったが22年、23年と調整したとし「世界やアジアの観点、あるいは長い時間軸で見れば、このような変動はごく普通のことだ」と述べた。

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