【インタビュー 第三弾】SiMのSHOW-HATEが語る、SCHECTERシグネチャーモデル「一緒に理想を追求して最高の音に仕上がった」

SiMが最新アルバム『PLAYDEAD』(2023年9月発表)を携えて、全国36ヵ所をまわる対バンツアー<“PLAYDEAD” WORLD TOUR SEASON 1>を開催中だ。あいだにヨーロッパツアーを挟みつつ、国内ツアー“SEASON 1”終了直後にはUSツアーも予定されているなど、国内外問わない精力的な活動スタンスは、アニメ『進撃の巨人 The Final Season Part 2』オープニングテーマ「The Rumbling」の世界的ヒット(米国ビルボード・ホットハードロックソングチャート1位 / 2022.1.29付)という快挙も記憶に新しいところ。しかしそれ以前に、サウンド、アレンジ、アイデアなど新境地だらけの楽曲ポテンシャルの高さにこそ、彼らの快進撃の理由があることは疑いようのない事実だ。その中にあって、SHOW-HATEが持つ変幻自在でオリジナリティの高いギタースタイルは、ヘヴィでラウドという一点だけで語り尽くすことなど出来ない。

SHOW-HATEのギタースタイルをひとつの側面でことは難しい。ヘヴィでメロディアス、ラウドでセンシティヴ、哀愁と昂揚感に満ちた多重サウンドに多くのストーリーを感じさせつつ、キーボードまでこなすスタンスに謎がますます深まるばかり。1曲のなかに目くるめく曲展開を円滑に成立させる手腕は、ギタリストという枠を越えて、表現者と形容するにふさわしい。そのサウンド&プレイを創出するパートナーが10年以上愛用するSCHECTER製オリジナルギターだ。

SCHECTER製SiM SHOW-HATEシグネチャーモデルに7弦ギターが新たに加わり、2024年春にリリースされる。SHOW-HATE本人のサウンド的こだわりがそこかしこに反映されたシグネチャーモデルは、ギタリストとしての指向性をうかがい知ることのできる仕上がりだ。BARKSでは、ギターへの目覚めまで遡っての“ギタリスト履歴”、SiMギタリストとしての“スタイル変遷”、愛器“SCHECTER製オリジナルモデル”といった3つのテーマからSHOW-HATEの全貌を解き明かすべく、3回連続インタビュー企画を実施した。、に続く、最終回となる第三弾は、6弦と7弦、2本のSHOW-HATEシグネチャーモデルについてじっくり語ってもらった。

◆ ◆ ◆

■最初からめちゃめちゃ完成度が高かった■AC-SM-SHは一発で気に入りましたから

──SiM初期の愛用ギターはアイバニーズの7弦だったんですか?

SHOW-HATE:それと、6弦はギブソンのSGを使ってましたね。でも、2008年に1stアルバム『Silence iz Mine』を出して、そのちょっと後かな。SCHECTERのサポートを受けていた地元の先輩の山嵐が、SCHECTERを紹介してくれたんです。

──山嵐には、昔からかわいがってもらっていたんですか?

SHOW-HATE:そうなんですよ。OGAWA(G / YUYA OGAWA)さんとは実家も近かったので。犬の散歩をしていたら、コンビニで会うみたいな(笑)。幼なじみではなくて、テレビで山嵐を観て、カッケーと思っていたら、地元にその人がいたっていう感じで。家の前でも会っちゃったりね。俺は、山嵐のラップとかコピーしてました、カラオケで、ギターじゃなくて。今でもイケると思います(笑)。そういう経緯もあって仲良くなりましたね。

──OGAWAさんは7弦使いですよね。ギタリストとしてはどんな話を?

SHOW-HATE:「どういうチューニングすれば、この音は出ますか?」とか、そういう話もしたかな。そもそも山嵐って唯一無二の存在で、あの人たちは表現者だと思うんですよ。時代にとらわれることなく、出したい音で表現していくみたいな。そのOGAWAさんが「いいバンドがいるから」って、SCHECTERの鈴木さん(取締役)に話をしてくれたんです。SCHECTERのギターを使うようになったのは、そこからですね。

──使用する前は、SCHECTERにどんなイメージを持っていました?

SHOW-HATE:山嵐のサウンドを聴いて、いいなと思っていたけど、正直、それまで出会う機会があまりなかったので、どういう音っていう具体的なイメージも最初は湧かなかったんです。でも、SCHECTERを紹介してもらったと同時期に、FACTのメンバーがSCHECTERを使い始めて、こういう音も出るのかって。同時に、ラウド界隈のギタリストがこぞってSCHECTERを使い始めたり、海外のラウド系ギタリストも使ってたことを知って。だから、そういうタイプの音楽に合うギターという印象でした。

──実際に使ってみて、その印象は変わりました?

SHOW-HATE:僕個人の印象は、音は良かったんですけど、自分の求める音のイメージとちょっと違う部分もあって。その気持ちのまま使い続けるのは申し訳ないと思ったので、「少し考えさせてください」と正直に伝えたんです。そうしたら鈴木さんが、「一緒に納得できる音を作ろう」ってすごい熱意で取り組んでくれて。そういういのってすごく嬉しいじゃないですか。だから「改めてお願いします」と。そこからSCHECTERと一緒に理想の音を追求して、今では最高の音に仕上がっています。

──最初に愛着の湧いたSCHECTERのギターはどれですか?

SHOW-HATE:最初に提供してもらったギターは、ストラトシェイプっぽい3ピックアップ仕様で、そのときにちょっと違うなって印象だったんですよね。で、改めてお話をして、「これはどう?」って提供してもらったのが、SCHECTERのヘルレイザーです。俺は昔からセイモアダンカン製のピックアップが好きだから、載せ替えてもらったら「これ!」という音になって。すごく好きな音が出たんです。

──ヘルレイザーはかなり長い期間、愛用していましたね。

SHOW-HATE:何回かライブ中にネックを折ったことありますけど…すみません(笑)。

──弾き心地や感触などはいかがでした?

SHOW-HATE:トータル的に弾きやすいギターですね。アーチドトップのボディの上にブリッジがあるから、ブリッジミュートしやすい。ボディの鳴りもだいぶいいし、音のピッチ感もいい。俺、音が良いとか悪いとかを感覚的に捉えちゃうので、なにがどうだからいいとかは、あまり分かってないところもありますけど。

──ピックアップをセイモアダンカン製に載せ替えたのはSHOW-HATEさんのこだわりですよね?

SHOW-HATE:そうです。ヘルレイザーはアクティヴピックアップのEMGが載っているんですけど、その仕様のままでは、音の立ち上がりが俺には速すぎちゃって。俺の出したいニュアンスではないんですよ。セイモアダンカンのSH-4をリアに載せ替えたのは、音の立ち上がりがパンッと来ないで、ズドッと出てくれるところ。俺は少し後ろノリが好きなんで、音の立ち上がりやニュアンス的にセイモアダンカンのSH-4が弾きやすいんです。EMGはドンシャリになりがちだけど、俺はローとミッドの温かみある音が好きなんで。そういうことで今はセイモアダンカンしか使ってないですね。でも、最近の若いギタリストは、立ち上がりの速い音のほうが好きなのかな?

▲with SCHECTER HELLRAISER/ <LiFE and DEATH TOUR 2012>
──打ち込みも導入するバンドは、特にそうかもしれないです。

SHOW-HATE:それならEMGのままのヘルレイザーがお薦めです。

──ヘルレイザーを2008年頃からずっと使っていくうちに、シグネチャーモデルの話が膨れ上がったんですか?

SHOW-HATE:そうですね。俺も「作りたい」と言ってて。いつ言ったのかな…。「Amy」(2012年発表ミニアルバム『LiFE and DEATH』収録)まではヘルレイザーを使っていたから、2013年の3rdアルバム『PANDORA』制作前。だから、メジャーデビューするタイミングで作ってもらって。<PANDORA TOUR>からはシグネチャーモデルを使っています。

──具体的にどんなオーダーをしたんですか?

SHOW-HATE:もともと俺、形はテレキャスが好きで。ポイズン・ザ・ウェルというアメリカのバンドが、テレキャスでヘヴィな音楽をやっていたんですけど、そのギャップもめちゃくちゃカッケーと思って。「テレキャスシェイプで、ヘルレイザーの音に近づけることできませんか?」って。それで作ってもらったのが、今も使っている6弦のSCHECTER製AC-SM-SHです。

──マホガニーボディ、弦裏通し、ローズ指板、24フレット、ピックアップにセイモアダンカンのSH-4搭載という仕様は、SHOW-HATEさんが使っていたヘルレイザーを踏襲しています。

SHOW-HATE:そうですね。最初からめちゃめちゃ完成度は高かったです。一発で気に入りましたから。

──弦裏通し構造だから、ボディ鳴りも音の張りも良いですよね?

SHOW-HATE:裏通しはボディ鳴りが確かにいいですね。裏通しのほうが弦のテンションもかせげるので、ピッチもいいんです。だけど「テンションは上げすぎないで」と注文はしています。俺はバーンと強くピッキングしたら、音がちょっとシャープしちゃうぐらいのテンションがいいんですよ。それぐらいのテンションのほうが、ダウンチューニングしたときの低音の鳴りが好みなんで。

▲SCHECTER AC-SM-SH ※本人使用ギター
──リアピックアップにセイモアダンカンのSH-15を載せているときもありましたが?

SHOW-HATE:今はSH-4ですけど、ライブでワイヤレスを使い始めたタイミングで音やせが気になったので、「ローがもっと伸びてくれるピックアップはないですか」って相談して、一時期、SH-15にしていたんです。SH-15も良かったんですけど、ハイミッドのニュアンスがちょっと違ったので、SH-4に戻して。ワイヤレスの音やせ対策は、音が太いケーブルに変えて、アンプのセッティングもちょっと変えたところ、SH-4のままでいけたので。

──艶消しブラックと、レッドのバインディングやポジションマーク等のカラーリングは、SHOW-HATEさんのこだわりが強い感じです。

SHOW-HATE:ですね(笑)。とにかくマットブラックが良くて。あと俺は赤が好きなので、「どこかに赤を入れたい」とリクエストしたら、ボディの縁を赤くしてくれて。俺、昔からマットブラックのギターを使うのに憧れていたんです。ギブソンにゴシックシリーズってあったじゃないですか。あれが確かマットで、カッケーと。

──ゴシックシリーズは、パーツを含めてオールブラックのモデルで、フィニッシュは艶消しでした。

SHOW-HATE:でも俺は塗装のことをあまり知らなくて、最初のうち、ボディをクリーナーで拭いちゃってて。そうしたらせっかくのマットブラックなのに、艶が出ちゃったというハプニングもありました。

■俺がこだわる音の温かみは■7弦ギターでも出すことができる

──インタビュー冒頭の、SiM初期に使っていたというギブソンのSGはブードゥーシリーズでしたよね?

SHOW-HATE:そうです。ちなみに、7弦のシグネチャーモデルAC-SM-SH-7のカラーリングは、ギブソンのブードゥーシリーズにインスパイアされたもので。無理を言って同じような感じにしてもらったんです(笑)。ブラックのシースルーなんだけど、木目が赤く浮かび上がっているというフィニッシュ。SCHECTERにサンドブラスト(表面にわずかな凹凸を作り、凹んでいる木目部分にレッド、ボディ表面をブラックで塗装)のマシンがあって、手間が掛かるけどやってもらってます。

──6弦も7弦も、ブラックに赤のアクセントカラーは個性的で、SHOW-HATEさんのアイコンが生まれたって感じがしましたよ。

SHOW-HATE:そうですね。「カッコいいから欲しい」って、それまでギターを弾いてなかったSiM好きな人も買ってくれました。テレキャスシェイプって、もともと渋いイメージもあったと思うんですけど、こういうカラーリングのギターを出しちゃってすいませんって感じですよね(笑)。でも、どうしても作りたかったので。

──オリジナルモデルの醍醐味ですね。

SHOW-HATE:ネック裏の色も好きなんですよ。使い続けてきたことで、いい感じに退色したり、少し塗装が剥げてきているんです。そこもお気に入りポイントですね。ボディ裏は、鋲ベルトしていた時期もあったので、すでに傷だらけです。

──ギターはそうやって育てていくのも魅力ですよね。

SHOW-HATE:本当にそうです。長く使えば使うほど音も変わってきて、鳴りが良くなりますよね。

──フェスのステージに機材が並んだだけでオーディンスが湧く、という話を海外ツアーするバンドから聞いたことありますよ。彼らのシグネチャーモデルが、バンドのアイコンにもなっているという話です。

SHOW-HATE:いいですね、それ。海外フェスのステージに自分のギターがセッティングされただけで、ワーッ!となるのを目指したい。頑張ります(笑)。

──そして、カラーリングの話にもあった7弦ギターのシグネチャーモデルAC-SM-SH-7がいよいよ市販されます。そもそも7弦のシグネチャーモデルは、ずいぶん前から製作の話も進んでいたんですか?

SHOW-HATE:そうですね、2023年の夏前くらいに、どういうふうに市販化していくかを具体的に話しましたね。このシグネチャーモデル自体はもっと前から使ってますけど。

──SHOW-HATEさんからはどういう希望を出したんですか?

SHOW-HATE:さっきも言ったボディのフィニッシュです。まずプロトタイプを作ってもらったんですけど、木の柔らかい部分を削り取って木目を出すという加工の仕方だったんです。それでは俺の抱いていたイメージとは違ったんで、やっぱりサンドブラストで加工してもらったんです。

▲SCHECTER AC-SM-SH-7 ※本人使用ギター
──ライトアッシュの木目がきれいに浮かび上がってます。ピックアップはセイモアダンカンのSH-4-7(リア)とSH-5-7(フロント)というところは、6弦のシグネチャーモデルAC-SM-SHと同様。24フレット仕様もAC-SM-SHと同じですが、指板にはエボニーを採用しています。

SHOW-HATE:まず、リアピックアップは、俺が好きなセイモアダンカンSH-4にしてくれと。指板は黒くしてくれってリクエストしました。それ以外は、俺から細かく指定していないですね。鈴木さんが俺の好みやサウンド指向を分かってくれているので、お任せしました。

──6弦のAC-SM-SHとは音の質感や方向性を変えたところもありますか?

SHOW-HATE:音の好みとして俺は、温かいほうが好きなんで、7弦ギターでもそれが出てるんじゃないですかね。あと7弦って低音域のもたつきとかが気になってくるじゃないですか。当時使っていたディーゼルのハーバート(アンプ)で鳴らしてみたら、気にしていたローが全然違和感なくて、そのままイケちゃって問題なかったですね。その後、アンプはKemperに変えたんですけど、チャンネルごとにEQできるので、7弦用のチャンネルを作って、EQでローをちょっと抑えて少しタイトな音にしています。ベースのローとちょうどかみ合うぐらいに調整している感じ。7弦ギターでも俺のこだわる温かみを出すことができていて満足いってます。

──カラーリングやピックアップ以外に、SHOW-HATEさんならではのカスタムポイントはありますか?

SHOW-HATE:これは6弦も7弦もそうなんですけど、俺のギターにはトーンコントロールを付けてないんです。トグルスイッチでスイッチング奏法をするんで、2ボリューム仕様にしてあります。その配置も、通常は手元に近いほうがリアのボリュームで、遠いほうがフロントのボリュームなんですけど、俺のは逆。手元がフロントで、遠いほうをリアにしていて。ライブとかで暴れながら荒く弾いたりしたときに、手元のツマミほうは手が触れて、ボリュームが変わっちゃったりするんですよね。なので、リアのボリュームの位置は手元から遠いほうが俺にはありがたい。

■たぶん生きてるんですよ■ギターやアンプというのは

──6弦と7弦のシグネチャーモデルが揃ったわけですが、それぞれのお薦めポイントを御本人からお願いします。

SHOW-HATE:やっぱりどう考えても音がいい。最近っぽい音がするギターはたくさんあると思うんです。だけど、ギターを弾くのも聴くのも人間じゃないですか。俺、人のギターの音を聴いて、血が通ってないなって思うこともあるんですよ。でも、温かいところがあると、人って心が動きやすいと思うんですよ、その音を聴いたとき。俺のギターを弾けば、弾き手の人間性もちゃんと出てくれると思うんです。マジで音がいいんで。

──それくらいピッキングのニュアンスを出すことができると。

SHOW-HATE:俺はハイゲインなアンプを使っているけど、右手のニュアンスもすごく拾ってくれるギターだと思う。自分がなにを弾きたいか、それを音にして明確に出してくれる。そこかな、俺のシグネチャーモデルのいいところは。やっぱり自分が弾いている意味とか、自分じゃなきゃダメな理由とか。長く弾いていると結局そういうところに行き着くと思うので。そこを大事にしてくれるギターする。さらに、ギターは弾き込むほどに育っていくので、これからどういうふうになっていくかも楽しみですね。

──では、アンプや足元のエフェクター類も教えてほしいんですが、今までどういうものを使ってきたんですか?

SHOW-HATE:最初に買ったアンプはマーシャルのJCM2000だったんですけど、出してみたら、俺の理想とは全然違って(笑)。それはすぐに友達に売って、次に買ったアンプがヒュース&ケトナーのトライアンプ。

──モダンでヘヴィな音をすぐに出せそうですね。

SHOW-HATE:まぁそうなんですけど、いい子ちゃんの音でもあってね。ただ、そんなに嫌いな音でもなかったので、ずっと使っていて。ちょうど3rdアルバム『SEEDS OF HOPE』を出す前に、今度はディーゼルのハーバートを買ったんですけど、それが本当に自分好みの音だったんです。ミッドレンジも俺が好きな立ち上がり方をして、単音を弾いても引っ込まずに音がちゃんと前に出てくれる。しかもアンプって不思議なもので、自分が“この音にしたい”と思ってずっと鳴らしていると、その音が鳴るようになるんです。

──セッティングの話ではなくて?

SHOW-HATE:そうじゃなくて、鳴り自体が望む音になっていくんですよ。真空管がいい感じに劣化して音の硬さが取れたり、キャビネットも使い続けていたら鳴りが変わっていくし。そういうのも影響してなのか、本当にいい音が鳴るにようになるんです。

──ギターと同じように、弾き込むほどに変わっていくものなんですね。

SHOW-HATE:ただね、coldrainのMASATOに言われたんですけど、「ヒュース&ケトナーを使っているときと、ディーゼルを使っているときでは、音はそんな変わってないよ」って(笑)。「でも、ヒュース&ケトナー時代のいい感じを残しつつ、もっといい音になってるけどね」って。だから、音の印象自体はそんなに変わってないのかもしれない。クセも全然違うアンプだけど、結局出したい音があったら、そういう音になっていくというか。たぶん生きてるんですよ、ギターやアンプというのは。その日によっても全然音が違ったりもするし。どれだけかわいがるかで、いい音になるんじゃないかな。精神論みたいなこと言ってるけど、本当にそうなんですよね。

▲SCHECTER AC-SM-SH-7 (写真左)/SCHECTER PA-SM-SH-7 (写真右)
──分かります。使用エフェクターは、どんな遍歴を辿ってきました?

SHOW-HATE:俺、歪みエフェクターはほぼかましてなくて、空間系エフェクターがほとんどなんですよ。ディレイ、リヴァーヴ、コーラスやフェイザーとか。以前は足元のエフェクターもむちゃくちゃあったんです。でもトラブルが怖いんで、どんどん省いていって、今はもう結構シンプルです。そのセレクトも“本当にこのエフェクターを使わないと出ない音”という感じで。たとえば、「Amy」のファズの音は特徴的だと思いますね。あのファズはハンドメイド・エフェクターなんで、あれを使わないと出ないんですよ…って言いましたけど、今はそのファズも省きました(笑)。今、Kemperを使っているんで。Kemperに内蔵されているファズを3つぐらい重ねて、「Amy」の音を作っています。変わったエフェクターはそんなに使っていないかな。

──SiMのギターサウンドを作る秘訣はありますか?

SHOW-HATE:とりあえずローとミッドは大事。何度も言ったように、音の温かい部分ですよね。SiMって、冷たい部分より温かい部分のほうが印象的だと思うんです。だからギターの音作りは、ミッドとローをどうバランスを取るか。シールドもローミッドがよく出るやつを選んでいます。あとスタックアンプを使っていた時代は、ヘッドとキャビをつなぐケーブルを何種類も持ってました。ライブハウスや会場によって、音が変わっちゃったりするので、リハで鳴らしながら「今日はこのケーブルがベスト」って選んでいましたね。意外に安いケーブルでもクセがなくて良かったりするのがあるし。みんなも、お手軽なところでいろいろ試してみて、自分の好みのものを見つけてみるのもいいと思います。

──最後にSiMのファンのみんなにもメッセージをください。

SHOW-HATE:ギター買ってくださ〜い。お願いします。

──直球ですね(笑)。

SHOW-HATE:そう(笑)。うちらのフェス<DEAD POP FESTiVAL>の会場にはギター弾けるブースがあるので、ギターを弾いたことない人も弾ける人も楽しめます。俺のチューニングって、左手を使わずに4〜6弦をジャーンと鳴らすだけでもコードトーンになるので、恥ずかしがらないで、一度だけでも鳴らしてほしいな。それで興味を持ってくれたら、ギターやバンドを始めるきっかけになると思うし。ぜひフェスに遊びに来て、ギターも弾いてください。で、ギターを買うなら俺のモデルにしてね。というふうに、みんなにも言っておいてください(笑)。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎野村雄治

【SCHECTER AC-SM-SH-7/SIG】

▲SCHECTER製AC-SM-SH-7/SIG
【SPECIFICATIONS】
BODY : Light Ash
NECK : Maple 3P / 14° (Neck Head Angle) / Super Adjust System
FINGER BOARD : Ebony / Top Position Inlays (Acrylic RED), Side Position Inlays (Luminous)
FRETS : 24F(Jescar Fret Wire)
SCALE : 26 1/2"
JOINT : Ultra Access 4-Bolt
PICKUPS : Seymour Duncan SH-5-7 / Seymour Duncan SH-4-7
BRIDGE : HIPSHOT .175 7st
CONTROL : 2Volume / 1Toggle Switch
COLOR : Black In Blood (Sand Blast Finish)
TUNING:G/D/G/C/F/A/D
STRINGS:.012/.016/.026/.036/.046/.064/.080
PRICE : 968,000yen (in TAX) / 880,000yen (without TAX)
Notes : with Semi-Hard Case
※SHOW-HATE本人サイン入り認定証付
※完全受注生産
※2023年12月22日金曜より受注スタート

【SCHECTER PA-SM-SH-7】

▲SCHECTER製PA-SM-SH-7
【SPECIFICATIONS】
BODY : Ash
NECK : Maple 3P / 14° (Neck Head Angle) / Super Adjust System
FINGER BOARD : Ebony / Top Position Inlays (Acrylic RED), Side Position Inlays (Luminous)
FRETS : 24F
SCALE : 26 1/2"
JOINT : Ultra Access 4-Bolt
PICKUPS : Seymour Duncan SH-5-7 / Seymour Duncan SH-4-7
BRIDGE:Gotoh 510FX-7
CONTROL : 2Volume / 1Toggle Switch
COLOR : Black In Blood (Burner Blast Finish)
TUNING:B/E/A/D/G/B/E
STRINGS:.010/.013/.017/.026/.036/.046/.056
PRICE : 275,000yen (in TAX) / 250,000yen (without TAX)

■ツアー<“PLAYDEAD” WORLD TOUR SEASON 1>

※終了した公演は割愛
3月27日(水) 東京・Zepp DiverCity Tokyo
w/ ハルカミライ
▼振替公演
6月17日(月) 大分 DRUM Be-0
w/ 10-FEET
6月19日(水) 高知 CARAVAN SARY
w/ 10-FEET
【チケット】
4,900円(税込)
※電子チケット / 紙チケット 併用
※入場時、要別途DRINK代
※6歳以上有料(保護者1名につき6歳未満のお子様1名同伴可)

■SiM主催フェス<DEAD POP FESTiVAL 2024>

6月29日(土) 神奈川県川崎市 東扇島東公園特設会場
6月30日(日) 神奈川県川崎市 東扇島東公園特設会場
open9:00 / start11:30
▼出演者
SiM、coldrain、HEY-SMITH、HYDE、LiSA、THE ORAL CIGARETTES、ROTTENGRAFFTY、Saucy Dog ...and more
▼チケット
・1日券 前売 9,800円(税込)
・2日通し券 前売 19,000円(税込)
・2日通し券セーフティーゾーン 前売 20,500円(税込)
【オフィシャル1次先行予約受付(全券種)】
受付期間:3/14(木)17:00~3/24(日)23:59
※電子チケットのみ
※小学生以上有料、未就学児は保護者同伴の場合無料
※枚数制限:お一人様4枚まで
※購入時に購入者様の個人情報の入力が必要です
(問)https://deadpopfest.com

<TRIPLE AXE THE LAST TOUR>

7月02日(火) 福岡・Zepp Fukuoka
7月10日(水) 大阪・Zepp Osaka Bayside
7月16日(火) 愛知・Zepp Nagoya
7月25日(木) 北海道・Zepp Sappro
8月21日(水) 千葉・幕張メッセ イベントホール
▼Zepp公演チケット
・1Fスタンディング:5,900円(税込・入場時別途ドリンク代・整理番号付き)
・2F指定席:5,900円(税込・入場時別途ドリンク代)
※お一人様4枚まで
▼幕張メッセ イベントホール公演チケット
・VIPチケット:17,500円(税込) ※一般発売取扱なし ※お一人様2枚まで
・1Fアリーナスタンディング:7,500円(税込) ※お一人様4枚まで
・スタンド指定席:5,900円(税込) ※お一人様4枚まで
【オフィシャル1次先行】
受付期間:4/7(日)23:59まで
https://eplus.jp/tripleaxe/

■SiMのSHOW-HATE 直筆サイン入りチェキ プレゼントキャンペーン概要

【応募資格】
・日本国内にお住まいの方
・X (Twitter)アカウントをお持ちの方
・BARKS編集部 X (Twitter)アカウントから投稿される応募用のポストをキャンペーン期間内にリポストした方
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。
【賞品名・当選人数】
・SiMのSHOW-HATE 直筆サイン入りチェキ
・1名様
【応募方法】
1. BARKS編集部 X (Twitter)アカウント「@barks_news」をフォローしてください。
2. BARKS編集部 X (Twitter)アカウントから下記キャンペーン期間中に投稿されるキャンペーン応募用の投稿をリポストしてください。
3. 上記で応募は完了となります。
※フォローを外すと応募権利がなくなりますのでご注意下さい。
【応募期間】
2024年3月22日(金)~2024年4月22日(月)23:59まで
※上記期間内にされたリポストが応募対象です。
【当選発表】
・X (Twitter) DMにて当選のご連絡と専用フォームのURLをお送り致します。
・専用フォームで必要事項を入力ください。
【賞品発送】
・配送は国内のみ、賞品は2024年5月中旬に発送予定です。
※やむを得ない事情により賞品の発送が若干遅れる場合がありますので予めご了承ください。
※ 以下のような場合には、ご当選の権利を無効とさせていただきます。
1. ご住所入力の不備により、賞品がお届けできない場合。
2. ご不在などにより、運送会社での保有期間を超えて賞品をお届けできなかった場合。
【ご注意事項】
・転売 (不特定多数への転売、オークションなどを含む)目的でのご応募は、ご遠慮願います。
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・お客様からいただいた個人情報は、賞品の発送及び、サービスの開発や、個人を特定しない統計資料、当該プレゼント/モニタにおける商品の発送、及びそれにまつわるサポートのために利用いたします。上記以外の目的で個人情報を利用する場合は、予めその目的を明示し、お客様の同意を頂いた場合のみ、個人情報を利用いたします。
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