アニメ『薬屋のひとりごと』最終話 ラストシーンの猫猫の“まさかの一言”にSNS「そりゃないぜ猫猫w」

アニメ『薬屋のひとりごと』第24話「壬氏と猫猫」が3月23日に放送された。猫猫(マオマオ)に負けて、緑青館の妓女を身請けすることになった羅漢(ラカン)。華やかな女たちが並ぶ中、羅漢が梅梅(メイメイ)の手を取ろうとした時、彼女が開けた扉から歌声が聞こえてくる。一方、壬氏(ジンシ)の家に呼ばれた猫猫は、羅漢の悩みと猫猫に執着する理由、そして父親に対する複雑な感情を語る。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆羅漢は誰を身請けするのか…感動の再会にSNSも涙

前回、猫猫との勝負に敗れ、約束通り緑青館の妓女を身請けすることになった羅漢。羅漢の前に華やかな妓女たちがずらりと並ぶ。しかし、人の顔は駒に見えるため、誰の顔も分からない。羅漢は「それならば、良くしてくれた梅梅に報いてもいいのかもしれない」と、自分を慕ってくれていた梅梅に決めようとする。しかし、梅梅は首を縦に振らず「選ぶならちゃんと選んでくださいね」と言い、窓を開けた。そこから聞こえてきたのは、誰かの歌声。何かに気づいた羅漢は窓から外に飛び出し、やり手婆の静止も振り切って、駆け出していった。

羅漢が急いで離れの建物に向い、思い切りドアを開けるとそこにいたのは、やせた姿で歌っている鳳仙(フォンシェン)だった。後から追いかけてきたやり手婆に、羅漢はこう告げた。「…この女で頼む。金はいくらでも出そう、十万でも、二十万でも払ってやる」

羅漢は懐をさぐって、碁石の入った巾着袋を取り出すと、そっと鳳仙に手渡した。羅漢の目には大粒の涙があふれていた。羅漢に思いを寄せていた梅梅も、その様子を見て思わず泣き崩れる。こうして羅漢は、唯一愛した女である鳳仙と再会することができたのだった。

SNS上では「これをずっと見たかった」「不器用で一途な愛が実る瞬間に感動」「羅漢と鳳仙、ずっと幸せでいて欲しい!」と、2人の再会を祝福する声が相次いだ。

◆城壁の上で踊る猫猫…壬氏にどうしても伝えなくてはならないこととは?

ところ変わって、後宮では猫猫と壬氏が食事しながら、羅漢のことについて話していた。「軍師殿のこと、お前はてっきり恨んでいるものかと思っていたが」と、壬氏が問いかけると猫猫は「恨んじゃいません。こちらとしてはうまく命中させてくれたおかげで、ここにいますので」とあっけらかんと言ってのける。そして猫猫は、父・羅漢についての素直な思いを打ち明けた。

「妓女の合意がなければ、子ははらみません」「女とは狡猾(こうかつ)な生き物です。子ができやすい日時などある程度予測がつきます。妓女ならば文を出して、訪問の日を変えてもらうこともできる」と、自分が生まれたのは母・鳳仙の羅漢への愛と執念のおかげだと語る猫猫。

そして、羅漢が人の顔が認識できないことも養父の羅門(ルオメン)から聞かされて知っていたと言う猫猫は「私と養父の顔だけはしっかりわかるみたいで、おかしな執着もそれが原因のようです」と説明し、猫猫がまだ幼かった頃から羅漢に付きまとわれていたと明かした。その上で、「嫌いであっても、恨んではいません。羅門の娘になれた点だけは、あの男に感謝しているんです」「味方にはできませんが、敵にしないほうがいいでしょうね」と複雑な思いを語ったのだった。

その夜、一人の守衛が不思議な光景を目にする。それは、華やかな衣装を着て、美しく化粧をし、舞を踊る猫猫の姿だった。舞を踊る猫猫の前に、守衛から「変な女が外壁によじ登っている」と報告を受けた壬氏が現れる。何をしていたのか訪ねる壬氏に、花街では身請けされた妓女を見送るとき、他の妓女たちが舞を踊る風習があると伝えた。

「うわさになっていたな。あの変人が妓女を身請けすると。軍師殿は一体誰を身請けしたんだ?」と訪ねる壬氏。自分の歪んだ小指を見て、物思いにふける猫猫。

すると、猫猫はある違和感に気づく。左足を見ると傷跡が開き出血していた。自分で傷跡をぬおうとする猫猫を抱き上げ、外壁をするりと降りる壬氏。「誰かに見られたらどうするんですか?」と慌てる猫猫に、壬氏は「どうせ暗くて見えないだろ、それにこうやって持つのは二度目だ」と答える。

その瞬間、何かを思い出した猫猫は切なそうな表情をし「こんな時に申し訳ないのですが、ずっと言いそびれていたことがありました」と、壬氏に顔を近づける。

身構える壬氏に猫猫は「約束の牛黄(ごおう)をください」とにっこり。猫猫はかつて、調査依頼の見返りに壬氏から贈られるはずだった珍しい薬“牛黄”をまだもらっていないことを思い出しただけだったのだ。
肩透かしを食らった壬氏は猫猫に頭突きをくらわせ、スタスタと再び歩き始める。
猫猫は「いきなり頭突きとは大人げない」「でもまあ、大人気ないくらいのほうが、話をしていて気が楽だ…」とほほえむのだった。

SNS上でも「平常運転だ!笑」「そりゃないぜ猫猫w」「過去イチかわいい猫猫だった」と、ラストを締めたほほえましいギャグシーンに、大きな反響があった。

『薬屋のひとりごと』第2期は2025年放送予定だ。

画像提供:©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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