パリ五輪へISテロ懸念広がる 仏でも複数の企て判明

パリのエッフェル塔近くで警備に当たる警察官=25日(ロイター=共同)

 【パリ共同】モスクワ郊外のコンサートホールで22日に起きた銃乱射テロを受け、フランスで夏のパリ五輪に向けたテロへの懸念が広がっている。国内でも最近、過激派組織「イスラム国」(IS)が攻撃を企てていたことが判明。世界が注目する五輪がテロの標的になるのは確実だとして警戒を強めている。

 今回のテロで犯行声明を出したIS系勢力「ISホラサン州」について、フランスのマクロン大統領は25日、「ここ数カ月間にフランス国内でも攻撃を企てていた」と明らかにした。

 アタル首相は今後、数日中に4千人の兵士を全国に追加配備すると表明し「テロの脅威は現実であり強力だ」と訴えた。

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