【2024年4月から】高速道路のETC割引ルールが変更! 実質値下げって本当?

「平日朝夕割引」の適用が全日&24時間へ拡大

見直されたETC割引は「平日朝夕割引」です。現行ルールと新ルールの比較を表1にまとめました。

表1

利用回数に応じて無料通行分を還元
(5~9回利用は約30%、10回以上利用は約50%)

事前登録したIC間20回相当分の
「通勤パス」を10回分の料金で購入可能

21回目以降は50%割引料金が
別途請求される

※国土交通省道路局「新たな高速道路料金に関する基本方針」を基に筆者作成

新ルールでは土日祝日が対象になったほか、時間制限なく1日すべてが割引対象時間になりました。また事前に通勤パスを購入する点も大きな変更点です。

【注意】2024年4月からの適用は当面全国6県のみ

新ルールは社会実験で行われているものであり、適用範囲は限定的です。2023年4月から石川県で試行開始されており、2024年4月1日から2025年3月末にかけて、北海道・新潟県・山梨県・香川県・長崎県へ範囲が拡大されます。

また実証実験ではモニターに選ばれたユーザーが新ルールの対象です(石川県は各月先着1000人のモニター募集、それ以外の県は各月先着500人)。新ルールが検証され、効果が高いとみなされれば、いずれ全国展開される可能性があります。

「深夜割引」も2024年中に見直し予定! 割引適用時間が拡大

2024年度中をめどに、現行の「深夜割引」ルールの見直しも予定されています。現行ルールと見直し案の比較を表2にまとめました。

表2

※国土交通省道路局「新たな高速道路料金に関する基本方針」を基に筆者作成

2024年度のETC割引ルールを利用して節約しよう

平日朝夕割引の見直しは、1ヶ月内に何度も高速道路を利用する方にとって、割引の恩恵が大きくなる仕組みです。

ただし本改定は実証実験として行われ、2024年4月時点で1道6県のみの適用です。効果しだいで全国展開される可能性があるので、今後の動向が注目されます。

深夜割引は2024年度中に見直し予定です。新ルール適用地域を走行する方は、早めのモニター登録を心がけましょう。

出典

国土交通省道路局 新たな高速道路料金に関する基本方針

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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